ITmedia NEWS >

料金、楽曲数、独自機能も丸わかり! 音楽配信サービス7社徹底比較 音楽7社横並び(2/5 ページ)

» 2015年08月05日 18時00分 公開
[今西絢美ITmedia]

手持ちの音楽との一元管理がしやすい「Apple Music」

 7月に日本でサービスを開始したばかりの「Apple Music」は、多彩な機能を備える定額制音楽配信サービス。月額980円(税込、以下同)の個人プランだけでなく、家族6人で共有できる月額1480円のファミリープランも用意する。3カ月間の無料トライアル期間を設けているのも導入しやすいポイントだ。新たにアプリをインストールするのではなく、「ミュージック」アプリから利用できる。

 ユーザー自身が検索を行えるオンデマンド型でありながら、聴取傾向などに合わせてプロのキュレーターが作成したプレイリストを提案してくれるのが面白い。このプレイリストが秀逸で、好きなアーティストのルーツをさかのぼりたい人や、周辺のアーティストを探りたい人にとっては、かなり役立つ。

photophoto 最初に好きなアーティスト10組を設定すると、聴取傾向に基いて学習し、ドンピシャなプレイリストをオススメしてくれる(左)。「はじめての〜」シリーズは、最初の取っかかりとしてちょうどいい(右)

 インターネットラジオ「Apple Music Radio」が利用できるなど、検索以外での新たな音楽との出会いを楽しめる。

photo 24 時間放送で発信するラジオ「Beats 1」や、DJ がキュレーションを手がけるオンデマンドのステーションを楽しめる

 「My Music」では、iTunesで購入した楽曲や、CDをリッピングして保存した楽曲を管理できる。Apple Music内の楽曲をMy Musicに登録できるので、ライブラリの楽曲とApple Music内の楽曲を一元管理できて便利だ。

 「Connect」機能では、自分が好きなアーティストの最新情報をアプリ内で確認できる。アーティストが活動状況や写真などを公開しているが、現在はそこまで活発に使われている印象はなく、今後に期待したい。

 J-POPにはまだまだ弱い印象があるので、洋楽やインディーズのアーティストが好きなユーザーに向く。また、手持ちの音楽も楽しみつつ、新たな音楽との出会いを求めるユーザーにおすすめだ。

友達と音楽の話題で盛り上がるなら「LINE MUSIC」

 6月にスタートした「LINE MUSIC」は、料金体系がほかのサービスと異なる。月額500円のベーシックプランは、30日間20時間まで視聴可能。視聴時間を気にせず使いたい人向けには、月額1080円で時間無制限のプレミアムプランを用意する。学生はベーシックプランが月額300円、プレミアムプランが月額1080円で使えるのも魅力だ。ライトユーザーや学生といった、これまでの定額制音楽配信サービスでは意識されなかった層にも響く料金体系だといえる。無料期間は8月9日まで。これから使い始める人はお試し期間が短いので注意しよう。

 楽曲のラインアップは、はやりのJ-POPやEDM(Electronic Dance Music)、HIP−HOPなど若い世代が好むものが多い。サービス開始当初から150万曲をそろえるのは素晴らしいが、コアな音楽好きには少々響きにくいように思える。その反面、トレンドの曲を手軽に楽しみたい人には魅力的なサービスといえる。

photophoto 左上のメニューボタンをタップして、各メニュー画面を表示する。インタフェースは今後の改良に期待したい(左)。アーティスト自身が作成したプレイリストも公開されている(右)

 LINEアプリとの連携にも注目だ。自分が聴いている楽曲をLINEの友だちにシェアしたり、作成したプレイリストを共有したりできる。友だちが聴いている曲をリスト表示する「フレンズチョイス」機能なども備える。

photophoto 楽曲の再生中に、右上のLINEアイコンをタップしよう(左)。友だち側もLINE MUSICをインストールしていれば、スムーズに楽曲を視聴できる(右)

 LINEアプリ上で気軽に音楽を共有・再生できる機能に慣れると、初めて定額制音楽配信サービスを使う人でもとっつきやすいだろう。友達と音楽の話題で盛り上がりたい人におすすめだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.