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» 2006年02月13日 21時40分 公開

KDDIに聞く「neon」(後編):光るはずのない背面を光らせた「neon」 (2/2)

[杉浦正武,ITmedia]
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 小牟田氏は、kuroの塗装にはカーボンが入っていると話す。「ここに光を透過させるのは、業界的には『不可能』とされていること。そもそも、光を通してはいけないところにカーボンの黒を塗るぐらいのもので、開発サイドにはそこを百も承知で『なんとか透過させてくれ』とお願いした」

Photo neonのカラーリングを決める上で、ピュアな「白」と「黒」を用意することはすぐに決まった。もう1色は「音楽サービス『LISMO』を女性にも使ってほしいので、春らしいきれいな水色を」とmizuiroを採用している

 では、光が透過するはずのない素材をどうやって「光らせた」のか。残念ながら、この部分は今回のインタビューで唯一、話してもらえなかった。「教えることができない。(立ち会ったKDDIの社員を指差して)こうして、KDDIの人間も秘密をばらさないように見張っている」(笑)

 詳細こそ明かせないものの、概要としては「最後は根性論になる」と小牟田氏。「やってやって、やり尽くした」結果がこの背面表示なのだとアピールした。

フラットなキーの押しやすさは

 neonが、デザイン面で工夫を凝らした端末であることは分かった。しかし「格好いいが、使いにくい」ようでは携帯として問題がある。気になるのは、ダイヤルキーが外見に合わせてフラットになっていることだ。「盛り上がったドームキー」で押しやすさをアピールするメーカーもある中、正反対のスタイルを採用している。

Photo neonのキー配列。デザイン的には優れるが、使い勝手はどうなのか

 「neonのキーは、基本は平らだがよく触るとキーの沈み方で“球面”が感じられる」と小牟田氏。実際に押してみると、キーの中央よりも端のほうがより沈み込むようになっている。このためタッチタイピングをしても、キーとキーの境目が分かるはずだという。

 「キーを押下したときの硬さであるとかは(専門の)感度の高い人間が開発に関わっている」

Photo neonのキーを押したところ。端のほうがより沈みこむようになっており、キーの裏側に「球面」を感じる構造になっている

厚みと機能のバランス

 デザインケータイ全体にいえることだが、neonも搭載する機能と、厚みのバランスをとって開発されている。「例えば、neonはスピーカーがモノラルだ。同梱の充電台に置いたとき、ステレオで音楽再生できた方がいいのは分かっている。しかし、それだと厚みが1ミリほど増してしまう」

 もちろん、単純に薄さだけを追い求めるのではなく、薄さと機能を両立させるようなポイントを探っているという。「あと2〜3ミリ薄ければ、デザイン上は完璧にできたかもしれない。しかしそれでは機能面のバランスが崩れる」。音楽に関していえば、ステレオ出力自体には対応しているので、気になるユーザーはイヤフォンで音楽再生を楽しんでほしいとした。

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