FOMA 903iシリーズ6機種の投入も完了し、いよいよ冬商戦を迎えるドコモ。今回の販売ランキングは前回と同じく、シャープ製「SH903i」が首位を守った。初登場連続首位記録は「5」に伸びた。
今回の注目端末は、11月25日発売のソニー・エリクソン・モバイル製「SO903i」(写真)。集計期間の都合で週末2日間のみの集計だったにも関わらず、5位を獲得した。
製品発表時に聞いたITmedia読者の人気ランキングでトップだったSO903iは、ソニーの携帯音楽プレーヤー“ウォークマン”や、薄型テレビ“BRAVIA”の技術を盛り込んだ端末。音楽再生機能や3インチの大型液晶、1Gバイトの内蔵メモリ、20ミリのスリムデザインなど特筆すべき機能を多く備える。次回、首位を走るSH903iとどのようなデッドヒートを繰り広げるかに期待したい。
なお903iシリーズではそのほかに、VGA液晶搭載のNEC製「N903i」が3位に、スライド薄型の三菱電機製「D903i」が7位に、あんしんキー+ワイヤレスミュージックのパナソニック モバイル製「P903i」が9位に入り、スイング液晶搭載の富士通製「F903i」以外の903iシリーズが順当にランクインしている。今回、10位に「F」の文字が見えたのでおっ、と思ったのだが、残念ながら前モデルの「F902iS」だった。
au端末のランキングは、依然順調に販売数を伸ばすソニー・エリクソン・モバイル製「W43S」が、前回と変わらず首位を獲得した。
しかし、23日より発売(北海道、北陸、関西、中国、四国、九州。24日:沖縄、25日:東北、関東、中部)された京セラ製「W44K」(写真)が初登場で2位を獲得。初登場ながらW43Sに迫る勢いを見せている。
W44KはWIN端末で最薄となる15ミリのスリムデザインとハーフミラー仕上げのボディを特徴とする端末。AF付き201万画素カメラや解像度320×240ピクセルの2.4インチ液晶、PCサイトビューワーなどを備える。
また、10月27日に発売されたワンセグ搭載の三洋電機製端末「W43SA」および、ダイヤルキー部分が手書き入力フィールドとして機能する「W42SA」の2機種も健闘。それぞれ7位、9位にランクインした。先日同社は、携帯電話事業とデジタルカメラ事業を抜本的に見直すと発表。携帯事業については海外移転を含めて生産体制を見直すなど、コスト構造の改善に取り組むとした。今後投入する端末に大きく影響するであろうこの体制、どのような結果となるか今後も注視したいところ。
なおauの2006年秋冬モデルは、TOP10圏内に9機種が順当に入っている。今後、上り最大1.8Mbps、下り最大3.1Mbpsを実現するCDMA2000 1x EV-DO Rev.A対応の東芝製端末「DRAPE」「W47T」や、デジタルラジオ+ワンセグ+3インチワイド液晶搭載のソニー・エリクソン・モバイル製「W44S」の投入も控え、秋冬モデル内でのさらなる競争激化も必至だ。
ソフトバンクモバイルの端末で最も注目度が高いと言っても過言ではないシャープ製の2機種、アクオスケータイ2nd Modelこと「911SH」と、3倍ズームレンズ+500万画素CCD+VGA液晶搭載の「910SH」が先週25日、同時に発売された。
注目された初回の対決は910SH(写真)が制し、911SHは2位に甘んじた。とはいえ、今回のランキングは週末の土日、2日間のみの結果。この2機種は先週末だけで相当売れたと予想できる。次回以降、どのような対決が見られるのだろうか。なお、前回1位の初代アクオスケータイこと「905SH」は残念ながら大きくランクダウン。一気に6位に落ちた。
それにしても、ソフトバンクモバイルはシャープ製端末の独壇場といってもよい様相となっている。1位から4位の上位を独占(910SH、911SH、705SH、810SH)し、さらに6位、7位にもランクイン(905SH、811SH)。そこにかろうじて食いつく、パナソニック モバイル製「705P」(5位)と東芝製「810T」(8位)「811T」(10位/初登場)といった感じだ。
今後、カールツァイスレンズ搭載のノキア製「705NK」や、11.9ミリとなる超スリムボディのサムスン電子製「XS 707SC」、NEC製「705N」なども近日の投入が予定されている。“シャープ王国”の牙城をどれだけ崩すか、これら新端末の動向にも期待したい。
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