「SO905i」は、microSDメモリーカードへのATRACデータ保存に対応する。PCとUSB接続した時の動作を設定する“USBモード”に「microSDモード」「MTPモード」「ATRACモード」を用意する。
「ATRACモード」でPCと接続すると、“SonicStage”などのATRACに対応する音楽転送ソフトから本機がATRACオーディオデバイスとして認識される仕組みだ。

ATRACモードに設定するとATRACファイルをPCから転送できる。筆者の試した範囲ではmicroSDカードの再フォーマットも必要なかった(左)。SonicStage上のデバイス情報。2GバイトのmicroSDを装着したSO905iが“ATRAC Audio Device”として認識される(右)なお、「MTPモード」はWindows Media対応オーディオデバイスとしてWindows Media Player経由で楽曲データを転送できるモード、「microSDモード」はSO905iがメモリカードリーダー代わりとなってmicroSDへPCから直接アクセスできる設定となる。

USB接続中は待受にアイコンが表示され、このアイコンを選択するとUSBモードの切り替え画面をすぐ呼び出せる。USBケーブルを接続したままモードの切り替えも可能。「MTPモード」でPCと接続すると、Windows Media Playerからオーディオデバイスとして認識されているMP3データは、転送時にATRACやWMAに変換することなく直接再生できた。「microSDモード」でPCとUSB接続すると、SonicStageからmicroSDへMP3ファイルをそのまま転送できる。
ポイントは、「microSDモード」に切り替えなければならない点。「ATRACモード」だと転送時にATRACに変換され、「MTPモード」でWindows Media Playerから転送するとWMAデータに変換されてしまう。

「microSDモード」でPCに接続すると、SonicStagaeからリムーバブルメディアとして認識。MP3ファイルは変換なしにそのまま転送できる(左)。MP3はビットレート320kbpsのファイルも再生できた。わざとサンプリングレートを48KHzに設定したものも試したが、こちらも問題なく再生できた(右)また、PC用のメモリカードリーダーなどを使って、単体のmicroSDへ直接MP3ファイルをコピーしたものも再生できた。SonicStage利用時にMP3データが保存される「\PRIVATE\DOCOMO\MMFILE\MUSIC」下や、「\MUSIC」下に転送したMP3ファイルが認識された。ID3タグに対応するので、転送時にフォルダ構造やファイル名などに注意を払う必要もなく、ID3タグを基本にアルバム、アーティスト、曲名情報が反映されるようになっている。
なお、PC側の「SonicStage」で認識されるのは「\PRIVATE\DOCOMO\MMFILE\MUSIC」下に保存されたMP3ファイルだけである点には注意したい。
SO905iは、ATRAC、WMA、MP3、着うたフル、音楽フォーマットの区別なく、それらが混在するプレイリストが作成可能。そもそも圧縮フォーマットや保存先の区別なく音楽データを管理する仕組みになっているようだ。
さらに、SonicStageやWindows Media Playerで作成したプレイリストも、プレイリストとして転送すればSO905iで反映される。ちなみにSonicsStageでは、MP3データのプレイリストも(「microSDモード」で転送すると)反映できる。


プレイリストは、SO905iで作成する「オリジナルプレイリスト」のほか、SonicsStageから転送する「インポートプレイリスト」、Windows Media Playerから転送する「WMAプレイリスト」の3つをサポートする
写真で解説する「SO905i」
“BRAVIA”&“ウォークマン”の技術とFOMA初の“ジョグ”搭載――「SO905i」
“VIERA”に“Cyber-shot”、フルワイドVGAにワンセグ、HSDPAを標準装備──ドコモが905iシリーズ10機種を発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.