このようにさまざまな取り組みを盛り込んだシャープの2008年夏モデルは総勢10機種。ドコモ向けがSH906i、AQUOSケータイ SH906iTV、SH706i、SH706iw、SH706ieの5機種、ソフトバンク向けがAQUOSケータイ 923SH、THE PREMIUM WATERPROOF 824SH、PANTONE Slide 825SHの3機種、au向けがW62SH 1機種、ディズニー・モバイル向けがDM002SH 1機種と、国内では唯一といえるフルラインアップをそろえる。
なおこの日の説明会では、すでに一部で報道されていた中国進出や、香港や台湾への端末出荷についても概要を話した。
2008年4月、台湾のFarEasToneと香港のSmarToneは、AQUOSケータイの出荷を開始さらに6月下旬からは中国本土に「AQUOSケータイ 920SH」ベースの端末、SH9010Cを投入することを明らかにした。中国市場は、液晶テレビAQUOSが非常に好評であり、特にAQUOSブランドに対する認知度が高いことから、富裕層向けのハイエンドモデルとして、携帯電話専売店や量販店経由で販売を予定している。かつて他社が挑んでうまくいかなかったという前例もある中国市場だが、「今回は販路をしっかり確保した上で、在庫のコントロールや実売状況をうまくつかみながら挑戦する」と長谷川氏。順次ラインアップを強化し、中国事業を確立していくと意気込んだ。
なおその他の国への展開も、「シャープブランドが確立していること」「ハイエンドの端末を買うユーザー層がいること」という2点の条件が満たされていれば十分考えられると話し、「新興国などでも条件が満たされればやっていきたい」(長谷川氏)との考えを示した。
なお日本市場に「iPhone 3G」が登場することについて質問された長谷川氏は「事業に対する影響があるかないかといえば、それは当然あると思うが、新しいデバイスであり、話題になり市場が盛り上がるということで、逆に効果があるのではとも考えている」と話した。
「iPhoneが登場すれば、必然的にユーザーがUIに対する意識を持つようになる」と長谷川氏。UIに対する意識が高まることは、それに対して真剣に取り組んでいるシャープに対してもメリットがあるという考えだ。
「日本の携帯電話の文化はメールの文化だ。その点で、メールの使いやすさという部分は非常に重要で、多くのユーザーが携帯電話を選ぶときの重要な判断ポイントとなっている。メールが使いやすいキーボードは、日本市場では必須だと思う。今後もSH906iのような、使いやすいメール機能とタッチパネルの組み合わせのような、便利で楽しい端末を開発していきたい」(長谷川氏)
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回転2軸ボディにタッチパネルと光TOUCH CRUISER搭載──「SH906i」
3代目はバーチャル5.1ch対応ドルビーモバイル搭載──「AQUOSケータイ SH906iTV」
ワンセグ充実、新デザインコラボ、使いやすさ重視と「ウェルネスケータイ」──ドコモ、706iシリーズ11機種発表
ワンセグ、フルワイドVGA液晶、ドルビーモバイル搭載のフルスライド──「SH706i」
聞きやすさ、見やすさにこだわったスタンダードモデル──「SH706ie」
歩数計やカロリー管理機能、脈拍センサーも備えたウェルネスケータイ──「SH706iw」
6代目“AQUOS”&すっきり“VIERA”、防水ワンセグとスライドPANTONEなど11機種を発表――ソフトバンクモバイル2008年夏モデル
6機種目でついに“全部入り”に──「AQUOSケータイ 923SH」
スリムワンセグに防水機能も装備──「THE PREMIUM WATERPROOF 824SH」
コンパクトなフルスライドに生まれ変わったPANTONEケータイ──「PANTONE Slide 825SH」
外装フルチェンジ、スポーツストレート、新G'zOne、フルワイドVGA、Bluetoothなど12機種──auの2008年夏モデル
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