インタビュー
» 2008年10月06日 17時27分 公開

海外携帯メーカーが話す「日本市場の難しさ」──Samsung電子に聞く、OMNIAの「日本発売と日本戦略」(3/3 ページ)

[山根康宏,ITmedia]
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ITmedia では、日本市場向けの製品開発においては、どのような点に苦労するのでしょう。

オウ氏 まず、日本の携帯ユーザーは製品に対する要求が非常に高いと思います。多くの機能を求めるだけではなく、製品そのものへのこだわり方も強いと感じています。携帯電話は“家電製品というよりもその国の文化そのもの”と先ほど述べましたが、その文化も理解した製品を提供しなければどんなに高機能でも興味を示してくれません。この点が海外メーカーが日本市場で最も苦労するところだと思います。

 Samsung電子は海外メーカーですが、日本と同じアジア、そして隣に位置する国のメーカーです。この点で、欧米の携帯メーカーより日本の文化を理解しやすい位置にいると思います。日本の文化への理解を常に深め、日本の携帯メーカーに追いつくように努力したいと考えています。

photo GIORGIO ARMANI(アルマーニ)とのコラボ端末。このほか、BANG&OLUFSENやアディダスとのコラボ端末なども展開する

ITmedia 御社は海外でローエンドからハイエンドまで非常に多くの製品ラインアップで展開しています。最近では、アルマーニなどのブランドとコラボレーションしたモデルも出しました。これらを日本市場に投入する計画はありますでしょうか。

オウ氏 もちろん日本でも複数の製品展開を行っていきたいと考えております。特に世界シェア第2位の携帯メーカーとして、ボリュームゾーン向けの端末などは弊社の強みが特に発揮できる分野です。また、スマートフォンについても「BlackJack」など多数のラインアップを擁し、通信キャリアやユーザーからの要望があれば日本向けに投入することも可能です。

 ブランドとのコラボ携帯は海外市場でも人気が高く、こちらも日本市場で出したいと考えています。弊社がブランドとコラボレーションを行うのは、単にブランドの名前を借りて売り上げを増やすことだけを狙っているのではありません。家電とは異業種であるブランドのエッセンスを製品に加えることで、携帯にも新たな価値を生み出したいと考えているためです。思いきったデザインやカラーリング、新しい素材の使用など、時には家電メーカーでは考えられないような斬新なアイディアがブランド側からもたらされることも非常に多いのです。

 ただ、ブランド携帯といえども日本においてはユーザーが求める機能の搭載も必須となります。せっかくブランド携帯を買っても、ユーザーを失望させてしまうような製品を発売するようではメーカーとして失格です。そのため、ブランド携帯の日本投入については今後もリサーチを続け、仕様や投入時期を見極めていきたいと考えています。

ITmedia 最後に、日本の携帯ユーザーにメッセージをお願いします。

オウ氏 ぜひ1度、Samsung電子の端末を使ってみてください。弊社は日本ではまだシェアも低く、知名度も日本のメーカーほど高くありません。また、海外メーカーということで操作性や品質などを心配する人はいるかもしれませんが、この点は日本のメーカーには劣らないと自負しております。

 Samsung電子は、“ユーザーがどのような端末を求めているのか”を常に考えながら製品を開発しています。さらに日本の携帯メーカーにはない特徴も兼ね備える“Samsung電子ならでは”の製品を、今後も日本の皆様にお届けしたいと考えています。

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