2008年秋冬版 使用スタイル別に選ぶ「Bluetoothハンズフリー&イヤフォン機器」カタログ(ヘッドセット編)バイヤーズガイド(10/11 ページ)

» 2008年11月20日 13時05分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

プレーンなデザインが魅力、クリップ保持型のネックストラップも付属──ノキア「BH700」

photo ノキア「BH700」。プレーンで飽きのこないデザイン。前面の上3分の1ほど部分(Nokiaロゴがある箇所)がそのままフックボタンになっている

 遠目で見るとキャップ付きのUSBメモリかと見間違いそうな、シンプルなスクエアデザインが特徴のBluetoothヘッドセットがノキアの「BH700」。着脱式のイヤーフックも利用でき、イヤーフックの取り付け部が自由に回転することで角度調整も容易。耳の形状や大きさに合わせてピタリとフィットさせられる。インナーイヤー部は一見するとやや硬そうだが、内部が中空になっているので、ほどよく柔らかい。

 操作性は、最近の同社製品で共通する配慮が随所に感じられる。電源ボタンが独立しており、ボリュームは上下レバースイッチで操作、押すとミュートといったように分かりやすい操作体系だ。インジケータは上部にあり、装着時は余計に目立たないのも好印象。

 また、付属のネックストラップもよく考えられている。パチッと固定するクリップで本体を保持でき、首から提げられる。着信があるとさっと取り外して耳に装着するような使い方が可能だ。Bluetoothヘッドセットが普及する欧米と異なり、“耳に装着しっぱなしだと少し恥ずかしい”と思う日本のユーザーは多いが、こういったユーザーは、BH700のような「使うときだけ装着する」スタイルでBluetoothを活用してみてはいかがだろうか。


photophoto イヤーフックも掛け心地がいい。取り付け部が回転するため2軸方向に調整できる
photophoto 電源スイッチとインジケータは上部に、左側面にレバー式スイッチがある(左)。付属のネックストラップは本体をクリップで挟んで保持しておける。取り外しも容易(右)

主なスペック
製品名 BH-700
メーカー ノキア
製品形態 ヘッドセット(インナーイヤー)型
装着スタイル 片耳
本体サイズ(幅×高さ×奥行き) 19×46×10ミリ
重量 約10グラム
連続通話時間 約6時間
連続音楽再生
連続待受時間 約160時間
充電時間 約2時間
充電端子(USB充電) 円形プラグ(○汎用ケーブル利用)
Bluetoothバージョン v2.0
HSP(音声通話)
HFP(音声通話)
A2DP(音楽再生)
AVRCP(楽曲・ワンセグ操作)
ワンセグ音声出力(SCMS-T)
ステレオ音声出力
マルチポイント接続
ノイスリダクション系機能
通信可能距離 半径約10メートル(Class 2)
イヤフォン接続(3.5ミリステレオミニジャック)
イヤーピースカバー
イヤーフック
ヘッドバンド
その他機能、特徴 専用ネックストラップ付属
カラー ブラック+シルバー、ホワイト+シルバー
+D Shopping最安値
(2008年10月末現在)
(“前後”とある項目は調査時取り扱いがなく、参考価格です。価格は変動します)
1万1550円


ノキア

 世界シェアトップの携帯電話メーカーで、国内でもドコモやソフトバンクモバイルに個性的な端末を供給するのがノキア。Bluetooth規格を提唱した5社の1社であり、ヘッドセット製品も精力的に投入。そのデザイン性にも定評がある。




高性能ノイズリダクション機能搭載のハンズフリー通話用ハイエンドモデル──Jabra「BT530」

photo Jabra「BT530」。黒を基調にシルバーのアクセントが入ったシックなデザイン。ボリュームは2分割されたカバーがそのままスイッチになっている。電源スイッチは側面に備わる

 Jabraの「BT530」は、同社が“Noise Blackout”と名付けた本格ノイズリダクション機能を新たに備えた新機種だ。A2DPとSCMS-Tに対応し、モノラル出力ながらワイヤレスの音楽再生やワンセグの音声も出力できる。2つの端末を同時に接続できる同時待ち受けも可能だ。

 ボディは小型軽量ボディとともにハンズフリー通話の使い勝手が特によい。好みで選べる計3サイズのイヤーピースが付属するほか、さらに計2サイズ付属する着脱式イヤーフックも別途装着できる。また、電源スイッチも独立したスライドタイプとしたことで、ユーザーが明示的に電源を制御できるのも使いやすい。

 ノイズリダクション機能“Noise Blackout”は、2つのマイクを内蔵し、片方は周囲の騒音を、もう片方は周囲と音声の両方を入力することで周囲の騒音だけを識別して排除するという本格的なノイズリダクション機能だ。別途、DSPによる電子的な音質補正機能も搭載する。このノイズリダクション効果はかなり有効だ。例えば、2台のテレビからかなり大きめに音を出しながら通話しても、相手に自分の声だけがしっかり伝わる。騒々しい街中で使用する場合などもかなり効果があった。

 本機は、同じJabra製の「BT8040」と機能としてかぶるところはある。音楽再生については、BT8040の方がやや上品に聞こえる印象だ。このため本機はノイズリダクション機能を重視する、ハンズフリー通話が主目的のユーザーに特に向くといえるだろう。ACアダプタ以外に、付属するUSBケーブルを用いてPCのUSB端子あるいは汎用USB充電器などで充電できる。(※ 一部内容を修正しました)


photophoto イヤーピース計4種類でそれぞれ2個ずつ、イヤーフックも異なるサイズが2種類付属する。イヤーピースだけでも装着可能だが、より安定して装着できるイヤーフックも使用できる
photo 充電用USBケーブルも付属する。Micro USB端子なので市販の充電器も使える

主なスペック
製品名 BT530
メーカー Jabra
製品形態 ヘッドセット(インナーイヤー)型
装着スタイル 片耳
本体サイズ(幅×高さ×奥行き) 18×48×12ミリ(イヤーピース込み:27ミリ)(実測値)
重量 約10グラム
連続通話時間 約6時間
連続音楽再生 非公開
連続待受時間 約200時間
充電時間 約2時間
充電端子(USB充電) Micro USB形状(○)
Bluetoothバージョン v2.0+EDR
HSP(音声通話)
HFP(音声通話)
A2DP(音楽再生)
AVRCP(楽曲・ワンセグ操作)
ワンセグ音声出力(SCMS-T)
ステレオ音声出力
マルチポイント接続
ノイスリダクション系機能 ○(Noise Blackout)
通信可能距離 半径約10メートル(Class 2)
イヤフォン接続(3.5ミリステレオミニジャック)
イヤーピースカバー 3サイズ
イヤーフック ○(2サイズ)
ヘッドバンド
その他機能、特徴 ノイズリダクション「BackOut」
カラー ブラック
+D Shopping最安値
(2008年11月20日現在)
(“前後”とある項目は調査時取り扱いがなく、参考価格です。価格は変動します)
1万3600円


Bluetooth対応ヘッドセット

丸いボディがかわいらしい、超小型/軽量サイズの“耳せん”スタイル──プラネックス「BT-miniHS」

ベーシックでクセがない、小型軽量、長時間駆動のイヤーピース型デザイン──サンワサプライ「MM-BTMH6」

ベーシックなヘッドセットスタイル、操作性や通話も大きな不満がない──ソフトバンクセレクション「SBS-BT2010」

小型ながら操作しやすいベーシックモデル──モバイルキャスト「mArrow(MP210)」

落ち着いたマットブラックボディと長時間駆動、ハンズフリー通話メイン向き──ソニー・エリクソン「HBH-PV703」

長時間駆動とソフトで確実な装着性、ノイズリダクション機能も搭載──ソニー・エリクソン「HBH-PV708」

ベーシックモデルながら使い勝手は上々、形状の異なるイヤーピースが付属──モトローラ「H375」

超小型の“耳せん”型ボディが特徴、デザインとともに使い勝手もなかなか上々──アドテック「AD-HSM10」

イヤーフックスタイルの、スタンダードなヘッドセット専用モデル──プラントロニクス「Explorer 360」

点灯が目立ちがちなLEDを廃した、液晶ディスプレイ付きのベーシックモデル──Jabra「BT4010」

ソフトな装着感が心地よい、ベーシックなイヤーフック型ヘッドセット──ノキア「BH-200」

デザイン性とともに、使いやすいと感じられる細かな工夫も秀逸──モトローラ「H620」

タッチセンサーと“音声ガイド”で操作できる、フラットデザインの先鋭モデル──ソフトバンクセレクション「SBS-WTBT01」

片耳装着型の小型ヘッドセットスタイルながら、音楽やワンセグも対応──Jabra「BT8040」

自動音量調整やノイズリダクション機能が便利、通話メイン用に適する──ソニー・エリクソン「HBH-IV840」

スライド式マイクブームで、直感的にフック操作が可能──プラントロニクス「Voyager 815」

プレーンなデザインが魅力、クリップ保持型のネックストラップも付属──ノキア「BH700」

高性能ノイズリダクション機能搭載のハンズフリー通話用ハイエンドモデル──Jabra「BT530」

ジュエリーのようなデザイン、使いやすい操作性とバッテリー内蔵ケースが魅力──プラントロニクス「Discovery 925」

小さく軽く長寿命、ハンズフリー通話がメインのヘビーユーザーに向く──モトローラ「H680」


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