続いて室内のカット。
蛍光灯でも白熱灯でも色をきちんと合わせてきたのは立派。
暗い場所では高感度モードにすると、画像サイズは2M相当に小さくなるが、その分画質の劣化が少ないきれいな絵が撮れる。
最後は動画を。
動画は3GPP2形式(MPEG4)で、解像度は最大640×480ピクセル(VGA)。秒30コマの撮影が可能だ。
S001は大きなディスプレイも魅力の1つ。フルワイドVGA表示に対応した3.3インチの有機ELディスプレイは大きくてきれい。写真の再生時には縦横検出を行うので、撮ったときと同じ向きで写真を見られる。
また、再生時に左右どちらかのキーを長押しすると、撮影日別にサムネイルが並ぶ「タイムライン表示」機能が使える。これは目的の写真をさっと探せてよい。シャッターの横にある再生キーを押すと「フォトビューアー」が起動して写真の閲覧ができる。さらに、音楽付きのスライドショーや顔が写った写真を抽出して表示する機能もあり、“撮ったモノを見る”機能もなかなか充実している。
また、写真をmicroSDに記録した場合、同時に本体内にサイズを縮小した「ミニフォ「」が保存されるので、microSDを抜いても写真の閲覧が可能だ。
カメラの起動は3秒ほどかかる。保存は8MでFINEの場合6秒ほどだが、ミニフォトの保存をオフにすれば約3秒と非常に短くなり、さくさく撮れる。“縮小&保存”の処理が加わる分、ミニフォトを使うと時間がかかるのだろう。ミニフォトの便利さをとるか、撮影後の保存時間をとるか、難しいところだ。
使っていて気になったのは、microSDカードの着脱にいちいちバッテリーを外す必要があること。大容量のカードをセットしたら滅多に抜かないという、ケータイ内で完結するような使い方を想定しているのだろう。まあ確かに、撮る/見る/メールやBluetoothで写真を送る/ブログで公開するなどは、S001で一通りできてしまうのだ。
というわけで、S001は初代Cyber-shotケータイのW61Sに比べて「よりデジカメっぽいデザイン」になり、背面の各種キーで細かい設定ができるなど「よりデジカメっぽい操作」が可能になり、画質も前モデルよりぐっと上がって「よりデジカメっぽいクオリティ」になった。特に本職デジカメと変わらない感覚で操作できるのはすばらしい。
しかもワンセグもおサイフケータイも入っているし、画面も大きい。難点は……ボディが少し大きいことと、ミニフォトをオンにすると保存に時間がかかることくらいだ。
今までカメラ機能を重視したケータイはいくつも出てきたけれども、S001が一番「デジカメっぽい」のではないかと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.