iPhoneの電磁波はどれくらい?ふぉーんなハナシ

» 2009年08月21日 11時37分 公開
[田中聡,ITmedia]

 携帯電話など無線機器の電波を人体が吸収する比率は「SAR値」という数値で示されている。このSAR値は「2W/kg」を超えないよう総務省が義務づけており、2009年夏モデルとウィルコム機種のSAR値を調べたところ、最も低かったのが「nicoハート」の0.115W/kgで、最も高かったのが「F-08A」の1.44W/kgだった。では、iPhoneのSAR値はどれほどなのだろうか。

 アップルのサポートページ(外部リンク)に公開されているマニュアル「iPhone 3G - この製品についての 重要なお知らせ」と「iPhone 3GS - この製品についての 重要なお知らせ」には、「iPhone 3G」のSAR値は1.541W/kg、「iPhone 3GS」のSAR値は1.305W/kgと明記されている。

 iPhone 3G/3GSのSAR値は、ウィルコム端末はもちろん、そのほかの音声端末と比べてやや高い。iPhone 3GSのSAR値はiPhone 3Gよりは下がっているが、2009年7月7日の記事で紹介した夏モデルの中では、F-08Aに次いで高い。もちろん両機種ともSAR値は2W/kg未満なので、規定は満たしている。

 ただし、「1.541W/kg」「1.305W/kg」という数値は、「iPhoneと身体の距離が15ミリ未満」の場合に限ると明記されている。「iPhoneをポケットに入れて携帯するなど、iPhoneを身体に着用して使用する場合、本体と身体の距離が15ミリ未満の場合、iPhoneのSAR値は総務省の定める曝露ガイドラインを上回る場合がある」という。

 同マニュアルには「携帯機器(iPhone)のパフォーマンスを最適化し、かつ人体の高周波(RF)エネルギーへの曝露量が総務省の定めるガイドラインを超えないための指示と警告」が明記されている。その内容は「iPhoneの内蔵オーディオレシーバーで通話する場合は、iPhoneのDockコネクタが肩の上部にくる位置で本体を持ち、アンテナから離すこと」「身体の近くでiPhoneを使用する場合は、iPhoneを身体から15ミリ以上離すこと」といったもの。また、「それでも高周波エネルギーの人体への影響が心配な場合は、iPhoneの使用時間を制限することで、曝露量を低減できる」という。

 心配な人は、イヤフォンマイクを使って通話、ホルダーにiPhoneを入れて持ち運ぶのが最善といえるが、15ミリ未満の距離で利用した場合にSAR値がどの程度上回るのかは不透明な部分でもある。最終的には個人の判断に委ねられるが、1つの知識として覚えておいた方がいいだろう。ちなみに、筆者は特に気にすることもなく、移動中はポケットにiPhone 3GSを入れて持ち歩いている。

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