5つの層を積み重ねるという独特のデザインが目を引く「PLY(プライ)」は、KDDIが2008年7月に発表したau design projectのコンセプトモデル「PLY −ケータイの層−」の製品版。PLYは“積層”を意味する。発売は9月中旬以降の予定。
デザインはプロダクトデザイナー/アートディレクターの神原秀夫氏が担当。同氏は「INFOBAR2」をはじめとするコンセプトモデルのアートディレクションや空間デザインに携わったほか、「カドケシ」のデザイナーとしても知られる。brown、pink、blackのボディカラーごとに5つの薄い層を採用し、各層で異なる着色を施したのがデザインの大きな特徴。各層の側面は、書類フォルダや手帳のインデックスを連想させるタブ形状になっており、「タブキー」としてキーロックやカメラの起動、マナーモード設定などができる。
GUI(グラフィックユーザーインタフェース)にもこだわり、「層」をモチーフにしたメニュー画面や待受画面、フォント、サウンドを内蔵している。ワンセグの外付けアンテナとしても使用する、イヤフォン変換アダプタ用の収納ケースを同梱しており、ストラップとしても利用できる。卓上ホルダは別売だが、神原氏がデザインしたPLY専用の卓上ホルダも販売される。
開発メーカーは東芝。形状はスライド、プラットフォームはKCP+を採用。ワンセグやおサイフケータイ、オートフォーカス(AF)対応の319万画素CMOSカメラ、グローバルパスポートCDMA、EZブック、EZニュースEXなどを利用できる。Bluetoothには対応していない。


5つのタブのうち、3つが「タブキー」として利用でき、閉じたときの誤操作防止やマナーモードの設定、カメラの起動などが可能(写真=左)。神原氏がデザインしたオリジナルのキーフォントを採用(写真=中)。ワンセグを視聴するには、付属のイヤフォン変換アダプタを外付けアンテナとして装着する必要がある(写真=右)| 機種名 | PLY |
|---|---|
| サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約53×102×14.5ミリ |
| 重さ | 約127グラム |
| 連続通話時間 | 230分 |
| 連続待受時間 | 260時間 |
| アウトカメラ | 有効319万画素CMOS(AF対応) |
| インカメラ | − |
| 外部メモリ | microSD/microSDHC(最大8Gバイト) |
| メインディスプレイ | 約3インチフルワイドVGA(480×854ピクセル) 約26万色TFT液晶 |
| サブディスプレイ | − |
| 主な対応サービス・機能 | LISMO Music & Video、着うたフルプラス、au BOX、ワンセグ、au Smart Sports Run & Walk、au Smart Sports Karada Manager、au Smart Sports Golf、au Smart Sports Fitness、EZブック、EZニュースEX、グローバルパスポート CDMA、ナカチェン、じぶん銀行、おサイフケータイ、クイックアクセスメニュー、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、EZガイドブック、災害時ナビ、安心ナビ、デコレーションメール、デコレーションアニメ ほか |
| ボディカラー | brown、pink、black |
そのほか、各端末情報が一望できる“機種別記事一覧”が新登場〜いますぐパワーアップした携帯データBOXをチェック!
携帯データBOXは、ITmediaモバイルトップページのメニューバー右側からもアクセスできます。
テーマは“積層、未来、ロボット”:KDDI、iidaの新モデル「PLY」「PRISMOID」を発表――ロボット付き携帯のコンセプトも
写真で見るau design projectの新コンセプトモデル
au design projectの新コンセプトモデルは、「楽器」と「層」がテーマ
ケータイが積み重ねた歴史を“層”で表現――「カドケシ」デザイナーが作った「PLY」とは
ケータイを通じて“暮らし”もデザイン――KDDIの新ブランド「iida」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.