シャープ製のハイエンドデジカメケータイ「AQUOS SHOT SH003」は、定評のある自社開発のCCDセンサーを採用し、カメラ機能に注力したモデルだ。ボディはタッチパネル付きの回転2軸スタイルで、携帯電話としても、デジタルカメラとしても高い操作性を実現している。
またau向けの端末としては初めて、カメラ重視端末にのみ与えられる「AQUOS SHOT」のブランドを冠し、ドコモやソフトバンクモバイルに先駆けて、12.1Mピクセルのセンサーを搭載したのも特長の1つ。先行するAQUOS SHOTの利点を継承しつつ、au向け端末ならではの味付けも施している。
外観は、最近のシャープ製端末に共通の、高級感のあるエレガントな仕上げ。タッチパネルを採用したことで側面のボタンは少なめになっている。左側面に充電用の金属端子と外部接続端子があり、右側面(カメラスタイルのときに上になる面)に大型のシャッターキーと左右キー、クリアキーを装備する。ヒンジ部分にはワンセグ用のホイップアンテナが収納されている。
最大の特徴であるカメラ部分は、レンズの周りに大きな金属調のリングを配し、沈胴式のレンズが飛び出してきそうな印象的なデザインとなっている(もちろん実際にはレンズが飛び出すことはないし、光学ズームも搭載していない)。光量の大きなLEDのフォトライトも備え、四角い見た目と相まって、ぱっと見はコンパクトデジタルカメラのようだ。レンズは35ミリ換算で28ミリ相当の広角仕様。12.1MピクセルのCCDセンサーと画像処理エンジン「ProPix」を搭載し、最高ISO感度12800での高感度撮影ができる点などは従来モデルを踏襲する。
ダイヤルキー部は、発話/終話キーとダイヤルキーのキートップがクリアな仕上げで、表面がつるつるしているのに対し、フレーム部分やファンクションキーは少しざらざらしたマットな仕上げとなっている。実際に操作すると、指で触れたときの感触が異なり、今触れているキーが分かりやすい。
キートップはほぼフラットだが、中央が心持ちくぼんでおり、クリック感もあって案外押しやすいと感じた。
シャープ端末ならではのタスク切り替え機能、クイックメニューは、SH003にも継承されている。ほかのタスクを起動中でも[クイック]キーを押せばデータフォルダやEZwebのお気に入り、EZニュースEX、履歴、ワンセグなどがワンタッチで呼び出せる。複数のタスクを起動している場合は、クイックキーでタスクを切り替えることも可能だ。
もちろん周囲からののぞき見をブロックできる新ベールビューも搭載。波模様の「Twist」、ジグソーパズルのような「Puzzle」、羊が登場する「Wool 100%」の3パターンをプリセットするほか、シャープのWebサイト「SH@ez」からパターンをダウンロードしたり、EZケータイアレンジにセットされているパターンを利用したりもできる。
ブロックするのは4方向。左右だけでなく上下方向もブロックする。カラー表示には非対応で、モノクロのパターンとなっている。
サブディスプレイは搭載していないが、背面に7×17ドットのLEDを備え、ここで時刻や着信などが確認可能だ。端末の開閉や着信などに合わせてさまざまなパターンが表示されるため、見ていて飽きない。
LEDの発光パターンは複数あり、ユーザーが自分で好みのものを設定できるほか、端末の開閉やメール・電話の着信などに合わせて個別にパターンが用意されている。バリエーションが豊富なので、ランダムに設定しておいても楽しめる。
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