「iPadとも親和性が高い」――イー・モバイルが狙う、モバイルルーター市場の拡大月額3980円でPocket WiFiを

» 2010年05月25日 18時43分 公開
[田中聡,ITmedia]

 イー・モバイルは5月25日、「Pocket WiFi」を含む同社のデータ通信端末の購入者を対象とした「新世代Wi-Fiキャンペーン」を5月26日から8月31日まで実施すると発表。

 同キャンペーンでは、受付期間中にイー・モバイルのデータ通信端末を購入して「データプラン(にねんM)」または「データプラン21(にねんM)」に契約をすると、12カ月間にわたって基本使用料が1000円オフになる。データプラン(にねんM)は4980円から3980円に、データプラン21(にねんM)は5980円から4980円に割り引かれる。なお、新規契約をした場合は申し込み月を含む最大13カ月間が割引期間となる。

キャンペーン適用時の基本使用料
料金プラン(契約種別) 通常料金 キャンペーン値引き キャンペーン適用後料金
データプラン(にねんM) 4980円 1000円 3980円
データプラン21(にねんM) 5980円 4980円

 あわせて、同社は契約種別「ベーシック」向けの新たな割引サービス「にねん得割」も提供する(関連記事)。

Pocket WiFiと接続する機器はiPod touchが4割以上

 イー・モバイル 執行役員副社長の阿部基成氏は、今回のキャンペーンを実施した背景として、同社のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi」の利用シーンとユーザーが増加していることを挙げた。「これまでの無線LANは、自宅や駅、空港、カフェなど、利用できる場所が固定電話や公衆電話のように限られていたが、Pocket WiFiにより、Wi-Fi機器がどこでも使えるようになった」と同氏は利便性を強調する。

photophoto イー・モバイル 執行役員副社長 阿部基成氏(写真=左)。キャンペーンにより、基本使用料3980円でPocket WiFiが利用可能になる(写真=右)

 イー・モバイルの契約数は2009年3月の141万から2010年4月には241万に増加し、サービスエリアは、2010年3月に首都圏をはじめとする地下鉄をカバーした。阿部氏は「(地下鉄の対応は)データカードはあまり関係がなかったが、Pocket WiFiが地下鉄でもつながることで、モバイルブロードバンドの利用シーンが拡大した」とメリットを話した。

photophoto 「Pocket WiFi」の登場により、無線LANの利用シーンが拡大した(写真=左)。イー・モバイルの契約数は順調に増加している(写真=右)

 イー・モバイルの調査によると、Pocket WiFiは約6割のユーザーがPCと接続して利用しているが、iPod touchの利用も4割以上と大きい。その後に、iPhoneとポータブルゲームが続く。Pocket WiFiは最大5台の機器と接続できることから、1台よりも複数の機器と接続しているユーザーが多いのも特徴だ。

 PCと接続するデータカードのユーザーは30〜40代のビジネス層が多いが、Pocket WiFiのユーザーは女性が31%、20代以下の男性が25%を占めている。阿部氏は「固定回線を持っていない人や、iPod touchなどPC以外の機器をメインで使っている人にも使われており、Pocket WiFiは新たな顧客へ訴求できる端末だ」とアピールした。

photophoto Pocket WiFiと接続する機器は、PCに次いでiPod touchが多い。また、複数の機器と接続するユーザーも多い(写真=左)。Pocket WiFiユーザーの半数以上が女性と20代以下の男性との調査結果も出ている(写真=右)
photophoto 対応機器、対象ユーザー、販売チャネルなど、さまざまな面からPocket WiFiのニーズが拡大している(写真=左)。今後は「iPad」をはじめとする大型ディスプレイを搭載したWi-Fi機器が増えていく(写真=右)

「iPadは革命を引き起こす端末」――千本氏

 無線LANを搭載した機器は、これまではPCやケータイ、音楽プレーヤー、携帯ゲーム機が主流だった。今後はiPadやKindle、デジタルフォトフレームなど大型ディスプレイを搭載した機器や、カーナビなどにも広がっていくと阿部氏は見ている。このタイミングでキャンペーンを発表したのも、「(iPadが発売される)5月28日に向けて準備してきたというのもある」ことから、iPadがPocket WiFiの利用シーンをさらに広げることも期待される。なお、Pocket WiFiとiPadをセットで販売する施策は、イー・モバイル側では検討しておらず、「販売方法は店舗が決める」(阿部氏)考えだ。

photophoto イー・モバイル 代表取締役社長兼COO エリック・ガン氏(写真=左)とイー・モバイル 代表取締役会長兼 CEO 千本倖生氏(写真=右)

 イー・モバイル 代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏は、「Wi-Fiマーケットは思った以上に盛り上がっている」と話す。「データカードが使えるのは基本的にPCのみだが、モバイルルーターはさまざまな機器とつながる。iPadのような端末がこれからも出てくるのなら、データカードよりはモバイルルーターの方がニーズがある」と話し、端末次第ではデータカードと同等か、それ以上の市場になるとの考えを示した。

 イー・モバイル 代表取締役会長兼 CEOの千本倖生氏は「iPadは革命を引き起こす端末。モバイルが電話端末から新世代型の端末に変わる、大きな過渡期を迎えている。Pocket WiFiは応用範囲が広く、iPadのような端末との親和性が高いので、想定以上のマーケットがある」と期待を込めた。

photophotophoto 発表会ではイー・モバイルのイメージキャラクターを務める、佐藤ありささんも登場。事務所のスタッフや友人など、周囲ではPocket WiFiとiPod touchをつないで使っている人が多いそうだ
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photophoto Pocket WiFiと接続できるWi-Fi対応機器(写真=左)。Pocket WiFiのノベルティグッズとして配布されていたカバー(写真=右)。現在は配布されていないが、「再配布や製品化については検討している」(説明員)とのこと

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