イー・モバイルの3Gネットワークを利用するモバイル無線LANルータ「Pocket WiFi(D25HW)」は、製品名のとおり、ポケットに収まる小型サイズを実現したのが大きな特徴。サイズは約48.6(幅)×14.1(高さ)×95.5(厚さ)ミリ、重さは約80グラム。名刺とほぼ同等のサイズで手のひらにも収まる。メーカーは中Huawei(ファーウェイ)で、「シンガポールと香港でベースモデルが販売されている」(説明員)という。ボディカラーは1色のみ。
本体にバッテリーを内蔵しており、電源を入れると、Pocket WiFiと接続済みの無線LAN対応機器(ノートPCやゲーム機など)がインターネット接続できるようになる。側面の〔WiFi/WPS〕キーから無線LANのON/OFF、〔connect〕キーから3Gネットワークの手動・自動接続を切り替えられる。無線LAN接続確認済みの機器はPSP(PSP-3000)、PS3、ニンテンドーDS、ニンテンドーDS Lite、ニンテンドーDSi、Wii、iPod touch、iPhone 3G/3GS、Cyber-shot「DSC-G3」、Walkman「NW-X1050」、COOLPiX S610c、Eye-Fiなど。
Pocket WiFiが接続できる端末は最大5台で、5端末の同時接続も可能だ。「3G回線を使用するので、トラフィック増を考慮して5台までに制限した」(イー・モバイル 代表取締役社長兼COO エリック・ガン氏)という。通信速度は下り最大7.2Mbps、上り最大5.8Mbps。また、Pocket WiFiをノートPCとUSB接続すれば、データ通信端末としても使用でき、データ通信をしながら5台の無線LAN対応機器と接続することも可能だ。つまりUSB接続をすれば、実質6台の機器で通信できることになる。
なお、Pocket WiFiにSIMロックは施されていないが、国内で利用できるのはイー・モバイルのネットワークのみ。ドコモやソフトバンクモバイル端末のSIMカードを差し替えても利用できない。国際ローミング(3Gエリアのみ)には対応しており、イー・モバイルのデータ通信端末向けに提供されている料金(25Kバイトまで50円、以降2円/Kバイト)で利用できる。また、海外端末のSIMカードを差し替えて利用することも可能だが、こちらはイー・モバイルのサポート対象外となる。

左側面にはmicroSDスロット(写真=左)、右側面には電源キーと、3Gネットワークへの自動接続か手動接続を選べる〔connect〕キー、無線LANをON/OFFにする〔WiFi/WPS〕キーがある(写真=右)
0.96インチの白色有機ELを搭載しており、電波強度やバッテリー残量や設定状況などが表示される。画面右下に表示されているのは、無線LAN接続している機器の数。写真では「0」となっている(写真=左)。本体下部にはイー・モバイルロゴがある(写真=右)
側面の〔connect〕キーを長押しすると、3Gネットワークに自動で接続する「Auto」、手動で接続する「Manual」に切り替えられる。Autoに設定した場合は「A」(写真=左)、Manualに設定した場合は「M」(写真=右)と画面左下に表示される。初期設定ではAutoになっている
イー・モバイル、上り最大5.8Mbpsの3G対応モバイルWi-Fiルータ「Pocket WiFi(D25HW)」
月300Mバイトまでのデータ通信が2580円から──イー・モバイル「バリューデータプラン」発表
NEC、持ち運びにも向く手のひらサイズのWiMAXルータ「AtermWM3300R」
アイ・オーのデータ通信端末用無線LANルーター、ドコモのL-02Aなども利用可能に
W-SIM無線LANルーター「どこでもWi-Fi」、2月19日発売──端末、通信料込みで月額1980円からCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.