富士通製の「F-06B」は、スライド+ヨコモーションスタイルでありながら、IPX5/IPX7/IPX8相当の防水性能を兼ね備えたハイスペック端末として注目を集めており、発売以来、販売ランキングでも常に上位にランクインしている。
これまでの富士通製端末には、電子辞書機能が標準搭載されてきた。2009年の冬モデル「F-01B」では、3種類の電子辞書と、2種類の日付指定の出来事検索機能が搭載されており、サーチキーからすぐ辞書機能にアクセスできる。
F-06Bでは電子辞書機能が強化され、名称も「富士通モバイル統合辞書」となった。これまで通り、メインメニューから起動できる(メインメニュー→便利ツール→電子辞書)ほか、サーチキーからの検索も可能。異なる辞書の串刺し検索にも対応している。
出荷時の状態では、データBOX(本体メモリ)に4種類の電子辞書がプリセットされている。うち、3種類は静止画、音声、動画といったマルチメディアデータを省略した“内蔵版”となっている。容量は約224Mバイトで、辞書データにしては大きい。データBOXの容量を確保したい場合は、削除するかmicroSDへ移動しておこう。
万が一辞書データを削除してしまった場合は、同梱されている「電子辞書データDVD F01」を使って戻すことも可能だ。このDVD-ROMには、プリインストールされている辞書のデータのほか、22種類の辞書と6つの分野別検索が収録されている。データ転送には、以下のものを用意する必要がある。
DVD-ROMをPCに挿入すると、自動再生で転送ソフトが起動するので、microSD/microSDHCリーダーを指定して、必要な辞書データを転送する。FOMA用のUSBデータケーブルがある場合は、F-06BをUSBディスクにして転送するのが手っ取り早い。
実際、今までの富士通端末の電子辞書機能とどれほど違うのか、あるいは内蔵版と“完全版”はどのくらい情報量に差があるのか。国語辞典で確かめてみた。F-01BとF-06Bの国語辞典で「しいたけ」と「皆既日食」で引いてみた結果は以下の通り。F-06Bの辞書データはケータイ用の辞書としては十分すぎるほど充実している。microSDを用意して完全版を利用すると、知的好奇心をくすぐる発見があるかもしれない。
次は、英和辞典で「apple」を引いてみた。こちらも、F-01BとF-06Bの差は歴然だ。F-06Bの完全版であれば音声で発音の確認もできる。空いた時間の発音練習にもぴったりだ。
ほかにも、さまざまな電子辞書コンテンツが用意されており、本格的な電子辞書と並ぶぐらい充実している。調べ物に活用できるのはもちろん、読み物として暇つぶしのお供になってくれそうだ。
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