NTTドコモの富士通製端末「F-06B」は、PRIMEシリーズに属するハイスペックなモデル。1920×1080ピクセルのフルHD動画の撮影ができる1320万画素カメラや、アクセスポイントとしても使えるWi-Fiに対応するほか、IPX5/IPX7/IPX8等級の防水性能もサポートする。2009年夏モデルとして発売された「F-09A」の後継機となり、スライドオープンした状態でディスプレイが90度回転する“スライドヨコモーション”機構を継承している。
ボディサイズは約51(幅)×115(高さ)×17.1(厚さ、最厚部約18.7)ミリ、重さは約139グラム。一方、F-09Aのサイズは約51(幅)×114(高さ)×18.5(厚さ、最厚部約18.6)ミリ、重さは約138グラム。防水対応ながら、F-09Aとほぼ同じサイズと重さを維持しており、大柄な印象はそれほど感じない。

閉じた状態ではフルタッチ端末として利用できる。上下の両端にはミラー調のアークフレームがあしらわれている(写真=左)。裏面にはカメラ、フォトライト、赤外線ポート、スピーカー、指紋センサー、FeliCaマークを配置(写真=右)
本体を開いた状態では、通常のスライド端末と同じく物理キーを使って操作できる(写真=左)。フルハイビジョン動画の撮影やワンセグの視聴、PCサイトのブラウジングなどで活躍するヨコモーションスタイル(写真=右)ディスプレイは約3.5インチのフルワイドVGA(480×960ピクセル)で、静電式のタッチパネルを搭載しており、閉じた状態では基本的にタッチパネルですべての操作ができる。このタッチパネルは大きなチューニングを施し、従来モデルよりも感度が向上している。詳細はソフトウェア編で別途紹介する。
キーの配置はこれまでのFケータイから少し変更されている。十字キーの割り当てやMENUキーとカメラキーの位置はこれまでと同様だが、メールキーとiモードキーの位置が入れ替わり、F-06Bでは左下ソフトキーにメールキー、右下ソフトキーにiモードキーが割り当てられている。また、メールキーの長押し機能も変更されており、従来機は長押しでメールの新規作成画面を呼び出せたが、F-06Bでは長押しでセンター問い合わせが開始する。このあたりは多少の慣れが必要になりそうだ。

左が「F-06B」、右が「F-04B」のキー。F-06Bのキーには、長押しで起動できる機能が表示されている。また、F-06Bではiウィジェット/ワンセグ呼び出し用のキー、サーチキー、マルチキーがダイヤルキーの下に配置されている
フルHD動画を撮影できる防水スライドヨコモーション――「F-06B」
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ディスプレイとキーが分離 世界初の“セパレートケータイ”「F-04B」
写真で解説する「F-04B」(外観編)
写真で解説する「F-04B」(ソフトウェア編)
第1回 基本性能とキーの操作性が優秀なモデルは?――11機種を比較
帰ってきたヨコモーションはスライドボディ&タッチパネル――「F-09A」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.