ソフトバンクモバイルのNECカシオモバイルコミュニケーションズ製「840N」は、スマートな折りたたみモデルだ。メインターゲットは、メールの利用が多いと思われる30代の女性。背面に約0.77インチ(39×96ピクセル)の有機EL(単色)サブディスプレイと、着信や充電時に光るイルミネーションを搭載している。本体のカラーバリエーションは、ペタルピンク、ホワイト、ネイビー、レッドの4色展開。ぺタルピンクとネイビーは、端末上部のヒンジ部分から下部に向けて、わずかにグラデーションがかかっている。
本体サイズは約50(幅)×107(高さ)×15.4(厚さ)ミリで、重さは約109グラム。約2.9インチ、フルワイドQVGAのTFT液晶は、解像度が240×427ピクセルで、発色数は26万2144色。
840Nは、全体的に丸みを帯びたデザインで、持ちやすく柔らかい印象を受ける。ワンセグ、赤外線通信、世界対応ケータイ(3Gエリア)、着うたフル、メディアプレーヤー、シンプルモード、3Gハイスピード(3.6Mbps)、S!速報ニュース、待ちうた、PCサイトブラウザ、デコレメール、S!アプリ(メガアプリ)、S!電話帳バックアップなどの機能やサービスに対応する。
4500個のマイ絵文字を用意するなど、メール機能にも注力している。メールの本文で入力した文字をマイ絵文字にも変換できる「絵文字変換機能」や、あらかじめ作成したメールを2タッチで呼び出せる「いつものメール」、デコレメールの送受信回数によってテンプレートが追加される「プレミアムデコメ」などを搭載した。メールの利用頻度が高いユーザーはもちろん、メール投稿でブログ記事を更新しているユーザーにも魅力的だろう。
メール本文でY!キーを押すと絵文字や記号のパレットが現れる。パレットはタブ形式で切り替えられ、「絵」は通常の絵文字、「マイ絵文字」は画像形式の絵文字、「全記」「半記」は記号、「顔」は顔文字と「URL」が選択できる。それぞれの表示を切り替る際は、ソフトキー(メールキー、Y!キー)で行う。また、マイ絵文字のパレットでは、カメラキーにアサインされた「表示切替」を押すことで、パレット表示を拡大できる。
4500個あるマイ絵文字は、どんな絵文字があってどれを使うのかを選ぶだけでも大変だが、カテゴリ分類されているのでそれほど苦労しないだろう。カテゴリ一覧には「履歴」や「お気に入り」もあり、よく使うマイ絵文字を呼び出しやすくなっている。なお、履歴は全部で84個まで表示でき、新しく使った順に上書き保存されていく。ソフトバンクモバイルによると、マイ絵文字の履歴はリセットできないので、どうしても履歴をリセットしたい場合は端末を初期化する方法しかないという。
マイ絵文字の呼び出し方はほかにもあり、メール本文に文字を入力することで、入力した語句に関連するマイ絵文字を表示させる「絵文字変換機能」が搭載されている。これにより、各マイ絵文字にキーワードが付けることで、入力した単語から変換できる。ユーザーはいつも通り文字を入力し「マイ絵」を選択するだけで、関連するマイ絵文字やデコレメピクチャを簡単に呼び出せるので、一手間省けて便利だ。なお、このマイ絵文字変換機能は「944SH」「945SH」「945SH G」「942P」も対応している。
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