Android向けセキュリティ対策アプリを使い比べる(無料アプリ編)(1/3 ページ)

» 2011年07月22日 22時10分 公開
[太田百合子,ITmedia]

 ここ1年あまりで一気にユーザーが増えているAndroid OS。アプリ開発の自由度が高いこともあって、対応アプリの本数も増加の一途をたどっているが、その一方で最近では、オープンOSゆえの危険性や脆弱性もさかんに指摘されるようになってきた。実際に、Androidマーケットに悪質なコードが埋め込まれた不正アプリが登録され、ユーザーが知らずにインストールしてしまうトラブルも起こっており、Android端末でのセキュリティ対策が注目されるようになってきた。すでに国内外の著名なウイルス対策ソフトベンダーが、専用アプリやサポートサービスの提供に乗り出しているが、どのような対策、機能が利用できるのか、常駐させた場合に動作が重くならないかなど、気になる点も多い。

 そこでAndroid向けの代表的なセキュリティ対策アプリをピックアップ。それぞれの機能と使用メモリーなどを比較してみた。セキュリティ対策アプリの中には無料のもの、有料のもの、試用版として期間限定で無償提供されているものなどがあるが、今回はこのうち無料のものと有料のものを分けて比較する。第1回目となる今回は、5本の無料アプリを取り上げる。

ドコモとソフトバンクには対策アプリがある

 無料のアプリを比較する前に、まずはキャリアが独自に提供するセキュリティ対策サービスにも触れておきたい。現在NTTドコモは「ドコモあんしんスキャン」、ソフトバンクモバイルは「スマートセキュリティ powered by McAfee」という、ともにマカフィーのセキュリティサービスをベースにしたサービスを提供している。ドコモは無料、ソフトバンクは月額315円の有料サービスで、いずれも申し込みは不要。Androidマーケットからアプリをダウンロードすれば、利用することが可能だ。

 どちらのアプリもベースとなっているのはMcAfee VirusScan Mobile for Androidで、アプリは常駐し、メールやファイル、インストールアプリをリアルタイムにスキャンする。また、設定したスケジュールにあわせて定期的にスキャンを行ったり、任意のタイミングでスキャンしたりもできる。PC向けのベーシックなウイルス対策ソフトと同様、マカフィーのサーバにアクセスして定期的にウイルス定義ファイルを更新し、それと照らし合わせながら、不正なプログラムの進入を防ぐというのが主な機能だ。なおauでは現在、同様のサービスは提供していないが、今後の提供を検討中という。

PhotoPhoto 「ドコモあんしんスキャン」(左)と「スマートセキュリティ powered by McAfee」(右)。スキャンとウイルス定義ファイルの更新の手動ボタンが並ぶ、シンプルなインタフェースは共通だが、「ドコモあんしんスキャン」にはリアルタイムスキャンを簡単にオン/オフできるボタンが用意されている
PhotoPhoto メニューから設定できる項目も同じ。リアルタイムスキャンを行う対象はSDカード(挿入時)、メッセージ(送受信時)、アプリ(インストール時)。スケジュールスキャンの間隔や日時、ウイルス定義ファイルの更新のスケジュールが設定できる。スケジュールスキャンの間隔は毎日、毎週から選べる
PhotoPhoto スキャン中の画面はまったく同じ。「Android System Info」でチェックした、常駐時の使用メモリーは「ドコモあんしんスキャン」が25MB前後、「スマートセキュリティ powered by McAfee」が24Mバイト前後。スキャン中はそれぞれ4〜5Mバイトほどアップする
PhotoPhoto インストール後、端末のユーザーメモリーに占めるアプリの容量は、「ドコモあんしんスキャン」が1.37MB、「スマートセキュリティ powered by McAfee」が1.40MBだった

 不正なプログラムの侵入を防ぐだけならキャリア提供のサービスだけでもいいが、セキュリティ対策アプリの中にはさらに、スパムやフィッシング対策、端末紛失時にリモート操作でロックや消去ができる機能を備えるものもある。まずは5本の無料アプリでこれらの機能を比較していこう。なお、アプリの容量や使用メモリーは「Galaxy S」に常駐時のものを掲載する。端末によっては多少上下することがあるので、ご容赦いただきたい。

アプリの容量は?

  • 無料版で最軽量は「ViRobot Mobile」、ヘビー級は「NetQin Mobile Security」

 PCのHDDにあたるのが、スマートフォンのユーザーメモリ。アプリをインストールするにあたって、このユーザーメモリーに占める割合=アプリの容量の大きさも気になるところだ。各アプリをインストール後、ウイルス定義ファイルを最新のものに更新。一度スキャンを実行した状態で、アプリ管理画面を開き、それぞれのアプリの容量をチェックした。

 5本のうち最も軽量だったのは1.44Mバイトだった「ViRobot Mobile」。逆に最も容量が大きかったのは「NetQin Mobile Security」で4.09Mバイトだった。すでに本体メモリーにたくさんのアプリをインストール済みで、空き容量が少ない人は特に、アプリを選ぶ際の参考にしてほしい。

PhotoPhotoPhoto ALYac Androidは3.30Mバイト、tSpyCheckerは1.55Mバイト、ViRobot Mobileは1.44Mバイト
PhotoPhoto NetQin Mobile Securityが4.09Mバイト、ES セキュリティマネージャが1.83Mバイト
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月11日 更新
  1. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. auの「iPhone 17(256GB)」、MNPとUQ mobileからの乗り換えで2年6400円に (2026年02月09日)
  4. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  5. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  6. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  7. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  8. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  9. 「MNP短期解約を対策してほしい」――携帯4キャリアが訴え 電気通信事業法のルールが足かせに (2026年01月20日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年