auのシャープ製端末「AQUOS PHONE IS11SH」では発話キーと終話キーが搭載されていないので、電話の際に物理キーを利用することができない。電話利用時の実際の操作性を見ていこう。電話をかけるには、ホーム画面の電話キーをタップして電話機能を起動するか、アプリ一覧のアドレス帳から直接あて先を選択して発信する方法がある。電話キーをタップするとテンキーが表示されるので、直接電話番号を入力して「発信」をタップすると電話がかかる。テンキー左下にあるアドレス帳キーや着信履歴/発信履歴からあて先を選択することもできる。
電話を切るときは、画面に表示された「通話終了」をタップすればよい。ここで電源キーを押してしまうと、電話がつながったまま画面がスリープしてしまい、ロック解除に手間取ってしまうため要注意だ。物理キーで電話を切りたい場合、設定メニューから「ユーザー補助設定」を開き、「電源キーで通話を終了」にチェックを入れると、電源キーから電話が切れるようになる。好みで選ぶといいだろう。
同じくテンキーを備えるソフトバンクのシャープ製端末「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」と比べ、操作性にはどんな違いがあるのだろうか。キー配列での一番の違いは発話/終話キーの有無だ。
このほか、007SHでは逆トグルは発話キーに割り当てられているが、IS11SHでは[#]キーに割り当てられている。その影響で、句読点の割り当ても異なり、007SHでは[#]なのに対し、IS11SHでは[0]キーになっている。さらに、007SHでは[#]キー1回で「、」が入力できるのに対し、IS11SHでは[0]キーを4回押さないと「、」が入力できない。こういった細かい使い勝手の面で見てみると、ケータイから移行する場合は007SHのほうが違和感なく使えるように感じた。
一方、007SHと違ってIS11SHは大画面でスライドタイプのため、画面のタップとテンキーを合わせて使うときにそのメリットが生かされていると感じた。筆者の手のサイズではテンキーを打ちながら同じポジションで液晶画面の静電キーを問題なくタッチできた。ホームキーの物理キーがない点が気になっていたが、慣れると快適に操作できそうだ。
IS11SHはテンキー付きということで、メールの機能に期待している人も多いだろう。auの春モデル「IS05」よりも進化したメールソフトを見ていこう。
auのシャープ製スマートフォンでは、夏モデルから「速デコ」モードが追加されている。メール本文を入力し、「速デコ」キーをタップするとデコメ絵文字が挿入され、かわいいメールを手軽に作成できる。テンプレートを利用するなどデコレーション済みの本文であっても、その装飾を生かした上で変換してくれるのは嬉しいところ。
絵文字・顔文字・記号専用の[絵・顔・記]キーを搭載しているのも特徴の1つだ。この[絵・顔・記]キーを文章作成中に押下すると素早く絵文字選択画面が起動し、サクサク絵文字を入力できる。文字種を切り替えるときも[絵・顔・記]キーから行う。絵文字はもちろん、顔文字や記号も選択できるので、絵文字派ではない人も便利さを実感できるのではないだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.