Android 4.0では、ディスプレイ点灯後に表示されるロック解除画面からカメラを直接起動できるのも特徴の1つ。解除画面で円形のアイコンを、左方向に(カメラアイコンに向かって)フリックすると、カメラが起動する。「電源キーを押して画面を点灯」→「左フリック」の2ステップで起動するので便利だ。ちなみに、iOS 5でもホームキーの2度押しでロック解除画面からカメラを起動できるが、ホームキーの2度押し+カメラアイコンタップで計3回キーを押す必要があるので、カメラを起動するまでのキータッチ数は「GALAXY NEXUS SC-04D」の方が少ない。
ロック解除画面から起動できる(カメラ以外の)アプリの割り当て、または上下方向にフリックして呼び出せるアプリの設定もできればさらに便利だが、そのような設定はなかった。
GALAXY NEXUSのカメラは約510万画素CMOS。画面をタップした場所にピントを合わせて撮影できる。シャッタータイムラグがなく、シャッターボタンを押すと即座に撮影されるほか、撮影間隔が短いのも心地よい。シャッターボタンを押し続けると次々と撮影でき、手動で連写をしているような感覚になる。ロック解除画面からスピーディに起動できる操作性とあわせて、よく動く被写体を撮影するときに重宝するだろう。
動画は最大フルHD(1920×1080ピクセル)サイズの撮影をサポートしている。編集機能も充実しており、画面に映った被写体の顔を変形させて撮ることが可能。文字どおり「変な顔」という効果が用意されており、「スクイーズ」「大きな目」「大きな口」「小さな口」「大きな鼻」「小さな目」を設定できる。スクイーズは顔が縦長に変形するので、もはや原型が分からないほど。人によっては怒られそうだが、友達同士で撮影し合うと盛り上がりそうだ。
Android 4.0では、写真や動画を閲覧できる「ギャラリー」アプリも一新されている。Android 2.xのギャラリーアプリでは、第1階層に各フォルダ内の写真がパラパラ重なった形でフォルダが表示され、第2階層以降の写真のサムネイルもあまり大きくはなかった。Android 4.0ではフォルダアイコンには最新の写真のみが現れ、1画面あたりのフォルダが2×4個と大きく表示される。第2階層以降の写真のサムネイルも隙間なく表示されて見やすくなった。写真を表示すると、画面下部にその他の写真一覧がサムネイル表示され、左右キーでスクロールして見られるので、1つ前のサムネイル一覧に戻らなくても、他の写真にアクセスできる。さらに、撮影した場所、時刻、人物、タグ別に表示することも可能になり、写真の管理もしやすくなった。
ギャラリー上からの編集機能も強化されている。Android 2.xのギャラリーではトリミングや左右回転などしかできなかったが、Android 4.0では明るさ変更、自動修正、魚眼レンズ、彩度変更、任意の文字を手書きできる落書き、赤目処理、明るい肌色、傾き調整、反転、シャープなど本格的な編集ができる。
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