ソニー、「Sony Tablet」のAndroid 4.0.3アップデートを4月下旬に提供スモールアプリやBDレコーダー連携も

» 2012年03月22日 10時00分 公開
[ITmedia]

AndroidとSony Tabletの独自機能をまとめて更新

ソニーのAndroidタブレット「Sony Tablet」。左がSシリーズ、右がPシリーズ

 ソニーは3月22日、「Sony Tablet」のOSをAndroid 4.0.3にアップデートすることを発表した。2012年4月下旬に「Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデート」が無償でダウンロード可能になる予定だ。

 このアップデートには、Android OS自体の更新と、ソニー独自のシステムソフトウェアの更新の両方が含まれる。ユニークなところでは、任意のアプリを使いながら小窓で同時操作できる3つのスモールアプリ(Webブラウザ、計算機、リモコン)や、ソニー製Blu-ray Disc(BD)レコーダーとの連携機能が追加されている。

 主なアップデート内容は以下の通りだ。

(1)ユーザーインタフェース関連の変更

  • 任意のアプリを起動中に、小窓で操作できる3つのスモールアプリ(Webブラウザ、計算機、リモコン)を追加
  • ホーム画面のボタン、通知領域のデザイン変更
  • ホーム画面にフォルダを作成可能
  • ホーム画面の長押しで壁紙の変更ダイアログを表示
  • ホーム画面へのアプリアイコンやウィジェットの追加はアプリランチャーから実行
  • アプリランチャーのスクロール方向を縦から横に変更
  • アプリランチャーの手動並び替え、リストビュー、セパレーター機能を削除
  • 「最近使ったアプリ」の一覧を左または右にフリックすることで任意のアプリ終了
  • スクリーンロック画面にある時計のフォントを変更
  • スクリーンロック解除UIの変更
  • スクリーンロック画面の左フリックでカメラ起動
  • スクリーンロック画面の右フリックでロック解除
  • スクリーンロック画面の通知領域タップでメッセージを確認可能(セキュリティロック設定時は利用不可)
  • SDメモリーカード内のデータを直接参照可能(Sシリーズのみ)
  • システムのフォントサイズを4段階に変更可能
  • データ通信料の確認機能を追加
  • 音量「−」ボタンと電源ボタンの同時押しで画面キャプチャが可能
アプリを実行したまま、もう1つのスモールアプリを利用可能になる。スモールアプリは、Webブラウザ、計算機、リモコンの3つを用意(画面=左)。計算機(画面=中央)、リモコン(画面=右)のスモールアプリを使っている様子。リモコンのスモールアプリはSシリーズのみ利用できる

(2)BDレコーダー連携機能の追加

  • ソニー製BDレコーダーと連携して録画済みや放送中の番組をSony Tabletに配信・表示(同時期に提供予定の「RECOPLA」アプリを利用)
  • DLNAアプリのDTCP-IP対応

(3)写真・動画関連機能の強化

  • 「カメラ」アプリがパノラマ写真の撮影に対応
  • 「ギャラリー」アプリにレタッチ機能(トリミング、回転、赤目補正、美顔化、エフェクトなど)を追加
  • 「ギャラリー」アプリのスライドショーテンプレートを追加

(4)Webブラウザ/メール機能の改良

  • Webページのオフライン購読機能を追加
  • Webページの任意表示切り替え(PC用表示/スマートフォン用表示)に対応
  • メールアプリの本文検索に対応

ソニー製BDレコーダーのコンテンツ管理・操作アプリも提供

Sony Tablet用に提供されるソニー製BDレコーダーのコンテンツ管理・操作アプリ「RECOPLA」

 ソニーはSony TabletのAndroid 4.0.3アップデートに合わせて、ソニー製BDレコーダーのコンテンツ管理・操作アプリ「RECOPLA」(レコプラ)も公開する。4月下旬にGoogle Playストアから無償でダウンロードが可能になる予定。公開されるバージョンはβ版で、メーカーによるサポート対象外のアプリだ。利用するには、Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートの適用が必要になる。

 RECOPLAは、ホームネットワーク上にあるBDレコーダーで録画した番組の管理・操作をSony Tabletから行えるアプリ。DTCP-IPのサポートによって、録画済みや放送中の番組をSony Tabletに配信して表示することも可能だ(放送中の番組表示は5月下旬のアップデートで対応予定)。レコーダーは最大4台、USBの外付けHDDも4台まで登録でき、再生や録画予約、削除、プロテクト、タイトル名の編集など、複数の機器に保存されたコンテンツの管理がまとめて行える。

 録画した番組はジャンル、日付、曜日、放送局で分類したり、日付、タイトル名、未視聴、ファイルサイズ、番組時間でソートできる。キーワード検索も可能だ。指定した番組はSony Tabletに配信して表示するか、BDレコーダーが接続されたテレビに表示し、リモコンとしてSony Tabletを使うかを選べる。Sony Tablet上で番組を表示する場合、早送り/早戻し、チャプター送り/戻しといった操作に対応する。

 RECOPLAの対応機種は、BDレコーダーがBDZ-AX2700T/AT970T/AT950W/SKP75/AT770T、BDZ-AX2000/AX1000/AT900/AT700/AT500、BD/HDD搭載テレビ(BRAVIA)がKDL-55HX80R/46HX80R/40HX80R/32EX30R/26EX30R。このうち、Sony Tabletに映像を配信できるのはBDZ-AX2700T/AT970T/AT950W/SKP75/AT770Tのみだ。それ以外の機種では、RECOPRAでコンテンツの管理のみが行える。BDレコーダー側のアップデートは、3月28日に実施される予定だ。

RECOPLAの操作画面は、左にジャンルや日付といった分類、右に録画したタイトルの情報、上部にメニューが並ぶ(画面=左)。指定したタイトルはSony Tablet上で表示するか、BDレコーダーが接続されたテレビで表示し、リモコンとしてSony Tabletを使うかを選べる(画面=中央)。RECOPLAのリモコン画面(画面=右)

 なお、Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートによって、既存のDLNAアプリもDTCP-IP対応になる。ただし、RECOPLAの対応機種ではないBDレコーダーにDLNAアプリで接続した場合、BDレコーダーから配信される映像がSony Tabletの対応フォーマットと合致せず、うまく再生できないこともあり得るという。

Sony TabletのDTCP-IT対応アプリ状況
アプリ RECOPLAアプリ DLNAアプリ
録画した番組をSony Tabletで視聴
放送中の番組をSony Tabletで視聴 ○(5月下旬に対応予定)
Sony Tabletで接続できるレコーダーの電源状態 オン/オフどちらも可 オンのみ
録画した番組の並べ替え操作 ×
録画した番組の削除操作 ×

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