モバゲーやGREEと何が違う? NTTドコモに聞く「dゲーム」の狙い他キャリアのスマホでも遊べる(2/2 ページ)

» 2012年12月11日 20時30分 公開
[佐野正弘,ITmedia]
前のページへ 1|2       

安全性への取り組みやアプリへの対応は?

photo

 ソーシャルゲームのプラットフォームを提供する上で気になるのは、安心・安全に関する取り組みだ。特に2012年5月頃、ソーシャルゲームで提供されていたガチャの仕組みの1つ“コンプガチャ”が射幸心を煽ると問題視され、消費者庁がこれを規制するなど大きな騒ぎとなったことは記憶に新しい。ソーシャルゲーム関連の事業者に対する健全性の対応には、今なお厳しい視線が注がれている。

 dゲームは安心して利用できるためにどのような施策を実施するのだろうか。渡辺氏によると、基本的には大手ソーシャルゲームプラットフォームが実施しているのと同様の健全化策を実施していくとしている。また決済に「spモード決済」ではなく「ドコモ ケータイ払い」を用いることで、キャリア決済の仕組みを用いている限り、未成年が1万円の上限を超えることはないとの見解を示している。

 しかしそれでもなお、例えば未成年者が親のクレジットカードを利用して高額の課金をしてしまった事例の責任がプラットフォーム側に向けられてしまうなど、ソーシャルゲームプラットフォームにあらゆる問題の批判が集まる傾向は現在も続いている。そうした諸問題に対し、渡辺氏は「業界全体で健全化に対する議論をしていきたい」と話しており、2012年11月8日に発足したソーシャルゲームの業界団体、「一般社団法人ソーシャルゲーム協会」(JASGA)への参加も予定していると話す。

 もう1つ気になるのが、アプリへの対応だ。dゲームはゲームのライトユーザーを獲得するため、ブラウザタイプのソーシャルゲームを提供するとしているが、最近ではアプリを用いたカジュアルゲームが、ライトユーザーにも普及しはじめた。本格的なゲームでなくとも、アプリベースのゲームを提供することは、ライトユーザー開拓の上で重要になってくるだろう。

 これについて渡辺氏は、「アプリベースのカジュアルゲームの提供を否定する訳ではなく、あくまで順序の問題」と話している。アプリベースのゲームはブラウザベースのものより開発コストがかかることから、市場の広がりに応じて対応を検討していくようだ。

 取材時点ではサービスを開始していないdゲームだが、渡辺氏はメインのユーザー層について「ドコモのスマートフォンユーザーとほぼ一致するのでは思う。20代後半から30代中盤くらいの層が多くなるだろう」と予測する。しかし今後は、フィーチャーフォンを利用している40代前後の層がスマートフォンへと移行するため、「より上の年齢層のユーザーを獲得できるチャンスも生まれてくるのではないか」とも話す。

 実際、セガの「ダビつく」などはそうしたユーザーを意識し、多くの人に馴染みのある実名の馬を登場させながらも、難しい要素を減らしてゲーム内容はシンプルにしているとのこと。他のソーシャルゲーム事業者も、50代以上のユーザー開拓実績はまだ高くないことから、dゲームではシニア層などの獲得も意識しているようだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月03日 更新
  1. PayPay、他社クレカを「完全排除」せず 使うには“利用券”が必要に (2026年07月01日)
  2. 「メイドインジャパンでは飯が食えない」現実に挑む CIOが“国産充電器プロジェクト”始動、2026年秋に第1弾発売へ (2026年07月01日)
  3. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  4. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【7月2日最新版】 Pontaポイントをお得にゲット (2026年07月02日)
  5. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. LINEとPayPayがアカウント連携、今夏から トーク上で送金、ポイントも統合 (2026年07月02日)
  8. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【7月1日最新版】 最大1万〜3万ポイント還元がめじろ押し (2026年07月01日)
  9. 5G向け26GHz帯の「電波オークション」の結果が判明 「全国枠」はドコモが62.88億円で落札 「地域枠」はJTOWERとハイテクインターが落札 (2026年06月30日)
  10. iPhone 17eの背面をフラットにする「MYNUS iPhone 17e CASE」発売 iPhone 16eも対応 (2026年07月01日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー