もう1つのポイントとしてチェックしておきたいのが、5インチの大画面に合わせて作り込まれた独自のUI(ユーザーインタフェース)だ。5インチクラスの画面を搭載すると、サイズが大きい分、Webや動画が見やすくなり、ゲームなどもプレイしやすくなる。だが逆に、手が小さいと画面の隅まで指が届かず、片手で操作しにくくなるのも事実だ。
こうした大画面ゆえのデメリットを解消するため、ELUGA Xには独自UIの「フィットホーム」が採用されている。フィットホームの最大の特徴は、アプリ一覧が画面の下半分に表示されることだ。これにより、持ち手の親指でスムーズにアプリを起動できる。「画面の隅に親指が届かず、結局両手を使わなければ……」という事態を回避できるわけだ。
ロック解除画面にも、大画面ゆえの配慮が見られる。ロック解除の際の操作は、固定されたボタンをタップしたり、スライドしたりするのが一般的だが、ELUGA Xは画面のどこからでも解除できる。画面に触れると解除ボタンが表示され、そこに中央部のカーソルを合わせるだけなので、手が小さいユーザーでも無理なく操作できるだろう。
ケータイからの乗り換えユーザーを意識したUI「ケータイモード」も見逃せない。このUIを選択すると、ホーム画面のページ数が3枚に固定され、ショートカットやウィジェットなどは追加できない。「メニュー」をタップすると、iモード端末を想起させるメニューが開き、各種アプリを操作できる。ホーム画面のカスタマイズ性は下がるが、ケータイ感覚でスマホを使いたい人にとっては使いやすいだろう。
ELUGA Xは5.0インチの大画面を備えながらも“持ちやすさ”を損なっていない点が秀逸だ。側面部の絶妙な位置にボタンを配置するハードの仕様はもちろん、片手で操作しやすい独自UIを兼ね備えることでソフト面でも操作性を高めている。
後編では、ELUGA Xを「おくだけ充電」の使い勝手やスタミナ、動作性能を検証する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.