もう1つのポイントとしてチェックしておきたいのが、5インチの大画面に合わせて作り込まれた独自のUI(ユーザーインタフェース)だ。5インチクラスの画面を搭載すると、サイズが大きい分、Webや動画が見やすくなり、ゲームなどもプレイしやすくなる。だが逆に、手が小さいと画面の隅まで指が届かず、片手で操作しにくくなるのも事実だ。
こうした大画面ゆえのデメリットを解消するため、ELUGA Xには独自UIの「フィットホーム」が採用されている。フィットホームの最大の特徴は、アプリ一覧が画面の下半分に表示されることだ。これにより、持ち手の親指でスムーズにアプリを起動できる。「画面の隅に親指が届かず、結局両手を使わなければ……」という事態を回避できるわけだ。


画面下部のボタンをタップするとアプリ一覧が起動。画面下部にアプリのショートカットが表示される(写真=左)。「カスタム順」をタップすると、アプリの配列を変更できる(写真=中)。「アプリケーション」では、表示を「ショートカット」「ウィジェット」「壁紙」のいずれかに切り替えられる(写真=右)ロック解除画面にも、大画面ゆえの配慮が見られる。ロック解除の際の操作は、固定されたボタンをタップしたり、スライドしたりするのが一般的だが、ELUGA Xは画面のどこからでも解除できる。画面に触れると解除ボタンが表示され、そこに中央部のカーソルを合わせるだけなので、手が小さいユーザーでも無理なく操作できるだろう。

中央のボタンを鍵のアイコンの上に重ねるとロックが解除される(写真=左)。「セキュリティ」→「画面ロック」→「タッチ」を「ホーム連動」(または「フィットロック」)の順にタップし、「ロック画面設定」で変更できる(写真=右)
ELUGA Xで撮影した画像を加工してTwitterやFacebook、mixiに投稿できる独自ウィジェット「ELUGA CLIP」にも対応。ホーム画面上で素早くカメラを起動し、SNSに投稿できる(写真=左)。写真はフィルターで加工できる。選択できるのはStandard、Delicious、Holiday、Funny、Beauty、Bright、Drama、Vivid、Nightの9種類(写真=右)ケータイからの乗り換えユーザーを意識したUI「ケータイモード」も見逃せない。このUIを選択すると、ホーム画面のページ数が3枚に固定され、ショートカットやウィジェットなどは追加できない。「メニュー」をタップすると、iモード端末を想起させるメニューが開き、各種アプリを操作できる。ホーム画面のカスタマイズ性は下がるが、ケータイ感覚でスマホを使いたい人にとっては使いやすいだろう。


「ケータイモード」のトップ画面。下部にはカメラ、ブラウザ、メール、電話のショートカットが配置される。「メニュー」をタップすると、アプリ一覧が開く(写真=左)。トップ画面の右側には「リダイヤル」を配置(写真=中)。左側には「着信履歴」を配置(写真=右)ELUGA Xは5.0インチの大画面を備えながらも“持ちやすさ”を損なっていない点が秀逸だ。側面部の絶妙な位置にボタンを配置するハードの仕様はもちろん、片手で操作しやすい独自UIを兼ね備えることでソフト面でも操作性を高めている。
後編では、ELUGA Xを「おくだけ充電」の使い勝手やスタミナ、動作性能を検証する。
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