「ELUGA X P-02E」レビュー(前編)――持ちやすさはどう? 独自UIの使い勝手は?(1/2 ページ)

» 2013年03月11日 19時34分 公開
[小竹佑児(ゴーズ),ITmedia]

 スマートフォンの売上げランキングでは、“全部入り”の端末が常に上位を占めている。いわゆる“2年縛り”が当たり前になった近年、「機能に不足がなく、長く愛用できるモデルが欲しい」という購入者の心理はよく理解できる。

 NTTドコモの「ELUGA X P-02E」は、こうしたユーザーのニーズに応える、正真正銘の全部入りモデルだ。5インチのフルHDディスプレイ、1320万画素CMOSカメラ、1.5GHz駆動のクアッドコアCPU、32Gバイトのストレージ、防水・防塵など、この春のドコモのラインアップの中で、最も多くの機能をサポートする。そんなELUGA Xの見どころをレビューする。前編では、外観とインタフェースを詳しく見ていこう。

photophoto パナソニック モバイル製の「ELUGA X P-02E」。ボディカラーはBlackとBlue Green

5.0インチの大画面を備えながらも“持ちやすい”

 ELUGA Xのスペックで特に目を引くのが、5.0インチの大型ディスプレイだ。今春のトレンドといえるフルHD(1080×1920ピクセル)の解像度を備え、写真や動画などを鮮明に表示できる。1インチあたりのピクセル密度は、一般的な印刷物を上回るという440ppiを実現した。

 5インチクラスの大画面を備えると、端末の「持ちやすさ」が損なわれることがある。だが、ELUGA Xでは幅を68ミリに抑えることで、このデメリットを解消している。実際に手にすると、ほかの5インチ台の端末を持ったときに感じる画面の大きさを、良い意味で感じない。4インチ台の端末を手にしているような感覚で操作できる。

photophoto 約5.0インチのフルHD(1080×1920ピクセル)ディスプレイを搭載しながらも、幅は約68ミリ(写真=左)。背面上部にはカメラレンズ、フラッシュ、赤外線ポートを配置。その下には、おくだけ充電、FeliCaのマークも見える(写真=右)
photophoto 左側面に電源キーとボリュームキーを配置(写真=左)右側面にはボタン類はない(写真=右)
photophoto 本体上部には、3.5ミリイヤフォンジャック、Micro USB端子、伸縮式のワンセグアンテナを搭載(写真=左)。下部の円形の穴はマイク(送話口)。その横にはストラップホールがある(背面パネルを取り外して付ける仕様)。バック/ホーム/メニューキーには物理ボタンを採用。やや軽めの押し応えで、操作しやすい。センサー式だと“押し感”が得られないが、これなら迷わず操作できる(写真=右)

 画面周囲の“狭額縁化”も、「5インチの大型ディスプレイを搭載しながら、幅を抑える」という相反する条件をクリアするのにひと役買っている。ELUGA Xの左右側面のフチは、わずか3ミリ。ここまで狭まると、落下した際にディスプレイを損傷する可能性があるが、金属製のメタルフレームを採用することで強度を確保している。また、背面の両側面が丸みを帯びた形状になっているのもポイント。これにより、ホールド感が格段に高まっていると感じた。

 電源キーと音量キーが絶妙な場所に配置されているのも好印象だ。電源キーは右側面の中央部、音量キーはその少し下に配置されているが、端末を手にしたときにちょうど人差し指か中指が触れるのが、この場所なのだ。大型ディスプレイを搭載した機種の場合、片手で画面表示をオンにしにくいことがあるが、ELUGA Xならスマートに使い始められる。

photophoto 側面部には丸みがもたせてあり、手のひらにしっかりとフィットする(写真=左)。ディスプレイの側面には金属パーツを使った「メタルフレーム構造」を採用。これにより、ディスプレイの剛性を確保し、落下してもディスプレイが破損しにくくなっている(写真=右)
photophoto 右側面の真ん中あたりに電源キーを配置。本体を持ったときに、ちょうど人差し指か中指が触れる、押しやすい位置だ。その下には音量ボタンがある(写真=左)。バッテリー容量は2320mAhで、大容量でありながら取り外せるのもうれしい(写真=右)
photo ワイヤレスチャージャーと専用ACアダプター、卓上ホルダ、モバキャス(NOTTV)用の外部ロッドアンテナ、クイックスタートガイドを同梱する。なお、急速充電を行うにはオプション品の「ACアダプタ04」を別途購入する必要がある
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