パナソニック モバイルコミュニケーションズが満を持して投入したって感じの「ELUGA X P-02E」。カメラもずいぶん変わった。なんかこうふっきれた感じ。基本的には「ELUGA V P-06D」や「ELUGA power P-07D」を踏襲しているのだけど、前モデルのカメラレビューはしてないので、そのへんは新鮮な気持ちであれこれチェックしていこう。
カメラは1320万画素の裏面照射型積層構造CMOSセンサー。なんかややこしいけど、積層型であることはHDRビデオ撮影が可能なこと、画素数が同じであること、最低ISO感度がISO40であることから、「Xperia Z SO-02E」と同じセンサーかなという気がする。レンズはF2.2とスマホのカメラとしては明るめ(Xperia ZやiPhone 5はF2.4)で、28mm相当と広角。
カメラの起動は最近のスマホなのでロック画面から可能。画面上の好きなところをタップしてカメラアイコンに指をドラッグすればいい。カメラの起動は迅速で、ロック画面からカメラを起動してAF+撮影して合計がまあだいたい3秒程度。
特徴としては、音量下キーが静止画、音量上キーが動画用のシャッターに割り当てられているということ。で、この音量キーは右サイドの下の方(電源キーの下)に置かれていて、これが本体を横にしてシャッターとして使うとき、とてもいい位置にあるんだわ。専用のシャッターボタンを使わなくてもいい。
で、撮ってみる。いつもの滑り台とあずまや。滑り台の方ちょっと傾いててすまん。Xperia Zの記事と同じときに撮ってるので、比べてもらうと分かるのだけど、ELUGA Xの方がちょっと広角。ディテールの描写力は似た感じで、どっちもけっこういい。
撮影モードはいろいろあるけど、まずはiAモードで。
続いてほかの写真を。
基本的に画質は上々。ただ、室内など明るくない場所での撮影時は手ブレや被写体ブレに気をつけた方がいい。ISO感度をあまり上げたがらないようで、室内の写真2枚は料理の写真が1/15秒でISO400、猫の方は1/15秒でISO500。
ISO感度を上げるとノイズが乗って画質が落ちるので、できれば上げたくないってのは分かるし、電子式の手ブレ補正がデフォルトでオンになってはいる。ただ、多少画質が劣化してもブレるよりはいいだろうってことで、早めにISO感度を上げるのがトレンドといえばトレンドであって、もうちょっと上げてもらった方が気楽に撮れるのになとは思う。
続いて人物。逆光だったけど、逆光+人物とちゃんと認識してくれて顔も明るく撮ってくれた。これはえらいけど、シャッタースピードをもうちょっと高くしてほしかった。
iAモードだとカメラが認識したシーンをアイコンで表示してくれる。これはなかなか面白い。猫もちゃんとペットモードになってくれた(ただし、ペット認識は難しいので、いつも認識してくれるとは限りません)。
画面上の任意の箇所にピントを合わせたいときはタッチAFが使える。タッチAFを行うと、AFのみならず明るさ(露出)もタッチした場所に少しだけ合わせてくれる。
上手に使うと便利な機能だ。iPhoneも同じ仕組みを取り入れているが、iPhoneの方が極端に出る。ELUGAの方は極端な差は出ない。
連写は連写と連続撮影。名前的に紛らわしいけど、連写はいわゆる「高速連写」で、3.1Mサイズになるけど超高速に8枚連写してくれる。連続撮影は「低速連写」と思っていい。シャッターを押している間、1.1秒間隔くらいで撮ってくれる。
画面には動画と静止画の両方のボタンが表示されていて、その場で好きな方を撮れるのがありがたい。動画撮影中に静止画を撮ることも可能だ。動画撮影中の画面がフルスクリーンじゃないのは、ちょっと珍しいパターンかも。
動画作例をもうひとつ。
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