KDDIは3月29日、災害時に携帯電話基地局が長期間停電する対策として、トライブリッド基地局100局の設置と、バッテリーによる2000局の24時間化が完了したことを発表した。
トライブリッド基地局は商用電力のほか、太陽光と蓄電池という3つの電力を効率的に利用する基地局。災害時の停電対策や再生エネルギー活用による省電力化が期待されている。また基地局バッテリーの24時間化は、バックアップ電源での稼働時間を従来より伸ばすことで、停電しても自治体や駅などの主要拠点おいて通信を確保するのが目的。
このほか、大ゾーン基地局の設置や船舶型無線基地局の実用化などの取り組みが進められており、トライブリッド基地局の高度化や基地局用の非常用ポータブル電源装置の開発にも取り組んでいるという。
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