4.7インチというディスプレイは、最近でこそ標準的に思われがちだが、片手で扱うには無理があるサイズだ。そこで、使いやすさを重視するN-06Eでは、Webブラウザアプリに「拡大鏡」と「スクロールバー」機能を採用した。
拡大鏡は、画面をピンチインしなくてもポインタを拡大したい場所に合わせるだけで、その部分を拡大表示できる。拡大して両手で操作する必要がなくなる。ウェブブラウザの表示中にズームしたい箇所へ虫眼鏡のアイコンを移動してタップすると、新たにズームウインドウが開く。ウインドウ内のリンクの起動も可能だ。
スクロールバーは、画面の下側に表れるスライダーを左右に動かすことでページをスクロールする機能だ。縦に長いWebページなどをスクロールする場合、親指で何度もフリックしなければならないが、スクロールバーを使えば、指をその場で滑らせるだけですむ。こちらも片手での操作性を意識した機能だ。
カメラ機能を見てみると、暗所での撮影に強い有効1310万画素の「瞬撮カメラ」に加え、自分撮りで“白飛び”を防ぐ「インカメラ専用ライト」を新たに搭載した。自分撮りを少しでもかわいく仕上げたいオンナゴコロに応える機能といえるだろう。(記事掲載当初、機能名で誤りがありました。おわびして訂正いたします)
また、使い勝手を向上する細やかな配慮という点でいえば、周囲の状況に合わせて自動で着信音量やアラーム音を大きくする「しっかり着信音/しっかりアラーム」、画面を見ている間はバックライトが消灯しない「オートスリーブ」などの機能も加わった。前モデルで導入した「ブルーライトカットモード」機能も引き続き採用しており、通知パネルから設定を行える。
ハードウェアの構成では、動作クロック1.7GHzのクアッドコアプロセッサー「APQ8064T」を搭載する。N-06Eでは、プロセッサーから発生する熱を拡散するために「ヒートパイプ」を実装した。効率よく、そして、すばやく熱を拡散するることで、プロセッサーの温度上昇が緩やかになり、処理能力を維持できるとNECカシオモバイルコミュニケーションズでは説明している。
バッテリー容量は2300mAhで、「急速充電」にも対応する。また、電力管理の設定が分かりやすい「ecoモード」や、場所に応じて自動で無線LANモジュールのオンとオフを切り替える「Wi-Fi自動ON/OFF」機能などを導入する。


背面カバーは取り外せる(写真=左)。端末下部に配置したプロセッサーからバッテリーパックの左側にヒートパイプを通すことで、プロセッサーから発生する熱を本体全体に拡散する。ヒートパイプはほぼ指の位置に実装しており、2ミリ系の部材を平たく整形して厚みが増さないようにしている(写真=中央)。急速充電機能を利用するには「ACアダプタ 04」(別売)が必要になる(写真=右)
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4.7インチの高画質有機ELにブルーライトカットモードを搭載――「MEDIAS X N-04E」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.