中国メーカーの海外進出が見えてきた2013年ITmediaスタッフが選ぶ、2013年の“注目端末&トピック”(ライター山根編)(2/2 ページ)

» 2013年12月19日 21時19分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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Nokiaに復調の兆しを見る「Lumia 520」

Nokia、そして、Windows Phone中興の祖となるか「Lumia 520」

 世界シェア1位と好調なサムスン電子、新製品が堅調なApple、Optimusの名を廃止してフラッグシップを中心としたラインアップの入れ替えを図ったLG、そしてXperiaがじわじわと各国市場に普及しているソニーモバイルコミュニケーションズの4社は、2013年もスマートフォンの販売数を伸ばしている。一方、携帯電話販売数で2位ながらもWindows Phoneスマートフォンがなかなか軌道に乗らないNokiaであったが、2013年は復調の兆しが見え始めている。

 その立役者は、4100万画素のPure-Viewカメラを搭載した「Lumia1020」や、Windows Phone初の6インチ高解像度ディスプレイ搭載の「Lumia1520」、あるいは、シリーズ初の金属ボディを採用した「Lumia925」といった上位製品……ではない。4インチサイズで解像度が480×800ピクセルのディスプレイを搭載し、LTEには非対応、W-CDMA/GSMに対応したエントリーモデルの「Lumia520」だ。

 Lumia520は、定価でも日本円で1万円台の半ばで購入できる。iOSデバイスにはない低価格モデルで、Androidであっても、この価格帯の製品はボディコストを抑えてスペックが低いものが多い。しかし、Lumia520の性能や製品の質感は、同価格帯のAndroidモデルだけでなく、“ほかのモバイルOS”搭載デバイスに負けていない。そして、この価格であれば、プリペイドで数千円台での販売も可能だ。

 これまでフィーチャーフォンを使っていたユーザー(その多くはNokiaの製品を使っていただろう)が、スマートフォンに乗り換えるときに重視するのがSNS、特にFacebookを利用するときの使い勝手だ。通話とSMSで済むなら、わざわざスマートフォンに乗り換えようとは思わない。そのようなユーザーにとって、撮影した写真を加工するアプリをいれて活用する、といったことは「面倒」なものにすぎない。Windows PhoneならFacebookのアカウントが統合できる点も使いやすいだろう。ピクトグラムデザインのタイルが並ぶメニューアイコンは、初心者にも操作が分かりやすい。

 ガートナーの調査によれば、2013年第3四半期のWindows PhoneのシェアはAndroidの81.9パーセント、iOSの12.1パーセントに次いで3位、とはいっても3.6パーセントに過ぎない。まだまだ絶対数は少ないものの、販売台数は前期から倍増して890万台となった。そのほとんどがNokiaのLumiaシリーズで、Lumia520だけでも全体の9割を占めているという報告もある。インドやベトナムなど新興市場では数を大きく伸ばしているが、ヨーロッパの先進国でもLumia520の販売数は増えているようだ。ハイエンドモデルは、サムスン電子やAppleが選択肢となるが、プリペイド向けのエントリースマートフォンの中では、Lumia520はかなり善戦している。

 Nokiaの携帯電話部門をMicrosoftが買収する見通しとなっている。Microsoftとしては、Windows PCコンパニオンとしてWindows Phoneを展開していきたいので、本当ならばビジネス層が利用するハイエンドクラスの製品を主力に売りたいところだろう。だが、エントリーユーザーがWindows Phoneを使い始め、タブレットもiPadやAndroidではなくWindows 8を選ぶ、という「下からの普及」がWindows Phoneでも進む可能性をLumia500が示しているといえるだろう。

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