読者の中にも今年スマホデビューしたという人は多いのではないだろうか? データを見ても、2013年の日本のスマホ普及率は49.8%にまで上ると言われており、筆者の体感としても年々スマホへと移行する友人・知人が増えている。
スマホを使うことが特別でなくなったいま、“いかにスマホを使いこなすか”という点に重きが置かれ始めたように感じる。そこで、今年ブレイクしたスマホを上手く使いこなしている感が味わえるアプリやアクセサリーを紹介したいと思う。
今年最もブレイクしたアプリといえばガンホーの「パズル&ドラゴンズ」、通称パズドラだろう。iOS版アプリがリリースされたのは2012年2月、同年9月にはAndroid版アプリがリリースされ、そこから一気に火が点いた。2013年1月にはKindle Fire版の配信も開始し、今年10月の時点で2000万ダウンロードを超える、まさに“モンスターアプリ”と呼ぶにふさわしい人気を集めている。
パズルゲームにRPGとガチャ要素をミックスしたこのアプリ。無料でも十分に楽しめることが、普段ゲームをしない層も取り込むことになった要因のひとつだろう。また、短時間でサクッと遊べるので、通勤・通学中などのスキマ時間に手軽に遊べるのも魅力だ。
ただ、実のところ、筆者はパズドラにあまりハマらなかった。これらと同様の要素を持つ恋愛シュミレーションゲーム、いわゆる“乙女ゲー”にハマってしまったのだ。テレビCMで見て、男性キャラのあまりのセリフの臭さに興味を持ったのをきっかけに遊びはじめたのだが、やはり無料できちんとステージを進められる点はパズドラにも共通する魅力。
また、スマホを使う女性ユーザーが増えていることもあってか、ゲームのバリエーションが豊富だ。学園モノやアイドルとの秘密の恋といった定番モノをはじめ、海外セレブや戦国武将モノなど、テーマはさまざま。登場人物への萌え要素に加え、ゲーム要素、アバターなども備えており、なかなか飽きないようにできている。
「LINE POP」が男女問わず人気を集めたように、今後はゲームといえども、女性ユーザーの心を掴むタイトルであることもヒットを左右する要因のひとつになるだろう。また、他のユーザーと“緩く”繋がれるSNS的要素もスマホのゲームアプリでは定番化したといえる。
今年のスマホアクセサリーは“ウェアラブル”をテーマにしたものが多かった。とくに、活動量や睡眠などの健康に特化したアイテムが多く、こんなにモバイルデバイスと相性のいいものだとは思わなかった。
Nikeが今年の11月に発売した「NIKE+ FUELBAND SE」は1万5750円という、アクセサリーにしてはなかなかいい値段のアイテムでありながら、発売日にはNikeショップに行列ができたと聞く。また、スマホ連携ウォッチ「GALAXY Gear」や「SmartWatch MN2」など、時計型の“近未来的”なアイテムも注目を集めた。
いずれもスマホで手軽にデータを管理できるのはもちろん、ファッション性が高められている点は幅広い層のユーザーに受け入れられた理由だろう。すでに指輪型のスマートウォッチ「Smarty Ring」も登場しており、来年も引き続きこの市場には注目したい。
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