NTTドコモのソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia Z1 f SO-02F」が12月19日に発売された。有効約2070万画素の「Gレンズ」や画像処理エンジン「X-Reality for mobile」など「Xperia Z1 SO-01F」と同等の機能をコンパクトなボディに凝縮させたモデルだ。そんなXperia Z1 fの見どころを、一問一答形式でチェックしていきたい。
Xperia Z1 f最大の特徴は、コンパクトなサイズにあると言っても過言ではない。兄弟機で5インチのXperia Z1は、約74(幅)×144(高さ)×8.5(厚さ)ミリという大きなボディがネックに感じる人も多いだろう。特に幅74ミリは片手には余る。一方、Xperia Z1 fは画面サイズが4.3インチ、サイズが約65(幅)×127(高さ)×9.4(厚さ)ミリだ。Z1と比べて0.9ミリ厚いが、幅は9ミリ、高さは17ミリ少ない。重さもZ1の約171グラムに対し、Z1 fは約140グラムで31グラム軽い。
実際に2モデルを手にすると、筆者の手では、Xperia Z1は画面の端まで親指が届かず、両手操作を余儀なくされるシーンが多いが、Xperia Z1 fは画面の端まで親指が届く。片手でも通知バーを無理なく下ろせるし、ホーム画面のページ送りや、ブラウザのスクロールなども片手で問題なく行える。最近のXperiaシリーズは、キーボードのサイズを調整できるが、Z1 fなら調整しなくても無理なく文字を打てる。後述するiPhone 5sよりは重いが、程よい重量感を得られる。
ちなみに「iPhone 5s」のサイズ/重さは約58.6(幅)×123.8(高さ)×7.6(厚さ)ミリ/約112グラムで、Z1 fよりさらに小さくて軽い(ただし画面サイズは4インチでZ1 fよりも小さい)。約53×111×9.4ミリ/約100グラムの「Xperia ray SO-03C」くらいのサイズ感を望む人もいるだろうが、rayは画面サイズが3.3インチなので、今時のスマホとしては物足りない。画面とボディサイズのバランスは、Z1 fくらいがちょうどよいのかもしれない。
持ちやすさはどうか。Xperia Z1は、側面をカットして、4隅をいっそう丸くしたことで、Xperia Zよりも快適に持てるようになった。Xperia Z1 fもZと同様のデザイン処理が施されており、手にしっかりとフィットして持ちやすい。
サイズの違いを除けば、Xperia Z1とXperia Z1 fの外観はよく似ている。どの方向からでも持ちやすい「オムニバランスデザイン」を継承しているのに加え、背面のガラスパネル、側面のメタルフレーム、右側の大きな電源キー、カメラキー、マグネット式の充電端子、キャップレスのイヤフォンなども共通だ。SIMスロット、microSDスロット、Micro USB端子の位置は微妙に異なる。Z1 fはドコモのXperiaということで、ディスプレイの上部にはしっかりと「docomo Xi」ロゴがある。ロゴの大きさはZ1と同じなので、本体が小さいZ1 fではいっそう目立つ。
カラーはブラック、ホワイト、ピンク、ライムの4色。ブラックとホワイトはXperia Z1と同系色で、ピンクとライムはZ1 fオリジナルのカラーとなっている。
ライムはスマートフォン全般を見ても、なかなか珍しい色で、若者を中心に好まれそうだ。ソニーモバイルでライム系の色……と聞いて思い出されるのが、ソニー・エリクソン時代の2006年11月に発売されたドコモのiモードケータイ「SO903i」の「ソニックイエロー」。編集部に解約済みのSO903iが残っていたので、Xperia Z1 fのライムと見比べてみたところ、やはり同系色だった。しかしSO903i発売からもう7年か……と思うと、感慨深いものがある。
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