Y!mobileとYahoo! JAPANが連携するメリットについては、通信事業者、Yahoo! JAPANサービス、市場拡大の視点から説明した。通信事業者のメリットは、現在1人1台のインターネット接続デバイスが、2020年までに1人6台まで増えていくという予想や携帯電話関連の家計支出が2000年から2013年にかけて3倍になったことなどの状況から、契約数を現在の2倍に相当する2000万件以上を目指すとした。
Yahoo! JAPANサービスのメリットについては、イー・アクセスとウィルコムが展開している約3000店舗のリアルショップ(宮坂氏はオフラインチャネルと表現)が利用できることで、Yahoo! JAPANサービスユーザーの拡大を期待している。これは、Yahoo!プレミアム会員がオンラインチャネルで750万IDだったのが、リアルショップを擁するソフトバンクモバイルとの連携で短期間で200万IDを増やした実績が根拠になっている。Yahoo! JAPANとしては、ユーザーが増えることでメディア価値の向上によるプロモーションやeコマース取扱高の増加も目指すという。
Y!mobileによるスマートフォン市場の拡大は、Yahoo! JAPANの成長をもたらすと宮坂氏は考えている。その根拠は、2001年のYahoo! BB開始で、加入者増によるISP売り上げの増加、ブロードバンドネットワーク普及によるYahoo!検索、ヤフオク! Yahoo!ニュースといったYahoo! JAPANサービスユーザーの増加、そして、それに伴うインターネット広告の増加と売り上げ増があったことを挙げている。
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