「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」の操作環境をチェックする注目WiMAX 2+ルータ詳細レビュー(3/3 ページ)

» 2014年07月24日 17時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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無線LANの挙動とボディの発熱と高速移動中のWiMAX 2+

 HSモードとNLモードの切り替えで無線LANが必ず一度切断する。通信モードをアプリから手軽に切り替えられるだけに気になる。Android用専用アプリはリモート起動時にタイミングを見て一度端末側の無線LANをOFF/ONしているようだが、タイミングが悪いとNAD11と接続しているのに再度無線LANの接続待ちが発生することもあった。便利なリモート起動だけに、可能ならば改善を望みたい。

 ボディの発熱も大きめで、薄着で身につけていると気になる。検証作業では、カバンの中などで熱が逃げない状態になっていると不安ほどの発熱になっていることもあった。幸い2週間ほど使って熱が原因の異常動作はなかったが、これから暑い季節を迎えて気をつかったほうがよさそうだ。

 5GHz帯の無線LANに関しては、屋外利用で制約があるが、電源ONでもリモート起動時でも本体操作をしないと有効にならないのは不便だ。専用アプリからの有効化なども配慮して欲しい。簡単に5GHz帯の無線LANを有効化できるとそれはそれで問題と思うが、出先でも屋内でPCからの利用が中心というユーザーも少なくはない。

無線LANの5GHz帯が有効な状態で電源ON、もしくはリモート起動すると、まず5GHz帯を使うかどうかの操作が必要となり、約10秒以内に操作をしないと2.4GHz帯の無線LANが有効になる。5GHz帯の選択後も2つの警告メッセージが表示される。なお、無線LANアクセスポイントとして使う場合はこのステップはない

 高速移動中を中心にWiMAX 2+の接続率に関してかなり厳しい結果となったが、この状況は2GHz帯のみで整備を進めていた2003年当時のXiをよく似ている。WiMAX 2+はまだ薄く広くの段階で、エリアマップ上は圏内の場所でも不微感スポットがある。そのため、移動中はWiMAXにすぐハンドダウンしているのだろう。

 モバイルルータはデータが流れているときにWAN側の回線はあえて切り替えないようにもしているから、いったんハンドダウンするとWiMAX 2+にハンドアップしない。ターミナル駅は駅ビルなどに囲まれていることが多く、ホームといえど小型基地局を整備しないと電波状態は改善しない。Xiが歩んだ苦難の道をWiMAX 2+も歩んでいる状況なのだろう。

軽量薄型、そしてなにより、スマートフォン専用アプリ

 WiMAX 2+対応端末として2製品目となったNAD11だが、スリム、かつ、軽量で、専用アプリを併用したときの使い勝手は高く評価したい。特に、スマートフォンからのリモート起動は便利で動作も確実だ。アプリからワンタッチでリモート起動や必要時のみHSモードに切替えることで、約7時間というHSモードでの動作時間も有効に利用できるはずだ。ただしリモート起動から実際にインターネット接続が利用可能になるまでの約30秒は速いとは言いがたい部分もあるので、ファームウェアアップデートでの改善を期待したい。

 WiMAX 2+対応製品としてライバルとなるHWD14と比較すると、やはりau LTE非対応な点が大きな分岐点となる。ただ、テザリング可能なスマートフォンとの併用というスタイルならばさほど気にはならないだろう。携帯性は圧倒的にNAD11が上だし、バッテリー容量は少ないが充電も早い。カタログスペック上は充電時間はNAD11が約150分、HWD14が約170分とと大差ないが、NAD11は5ボルト1アンペア入力、HWD14は5ボルト1.8アンペア入力時で、NAD11は一般的なモバイルバッテリーでもグングン充電してくれる。バッテリーが交換可能な点も合わせ、屋外で長時間使うユーザーほど実はNAD11が便利そうだ。

 むしろ、NAD11のライバルは既存のWiMAX端末だが、携帯性でもひけは取らないし、少なくとも契約から2年間は料金面でもほぼ同等、契約から25カ月間はデータ転送量での規制もない。WiMAX 2+に関しては2015年4月以降3日間で1Gバイトの規制を予告しているが、実施されたとして、アプリからHSモードとNLモードを手軽に切り替えられるNAD11なら使い分けの負担も最小限で済む。現時点で、WiMAXなりWiMAX 2+なりの契約を検討しているなら、NAD11でWiMAX 2+契約というのが最善の策となるだろう。

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