Firefox OS搭載の開発者向けスマホ「Flame」、7月28日に国内発売 税込1万9980円

» 2014年07月25日 15時29分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 「Flame」

 Mozilla Japanが、Firefox OSを搭載した開発者向けのリファレンス端末「Flame」(T2Mobile製)を、7月28日に発売する。28日の正午から、びぎねっとが運営するYahoo!ショッピングOSSストアにて販売する。価格は税込で1万9980円(送料無料)。販売台数は限定されているが、具体的な台数は非公表。

 Firefox OSを搭載したスマートフォンは、これまで「Alcatel One Touch Fire」「ZTE Open」「LG Fireweb」などが発売されてきたが、日本国内で発売されるのはFlameが初めて。OSはFirefox OS 1.3を搭載する。フルワイドVGA表示(480×854ピクセル)対応の4.5型ディスプレイを搭載し、静電容量式のタッチパネルに対応している。カメラはメインが5メガピクセル、インが2メガピクセルとなっている。

 ネットワークはGSMとUMTS(3G)に対応するが、LTEは利用できない。対応周波数はGSMが850/900/1800/1900MHz帯、UMTSが850/900/1900/2100MHz帯。SIMロックフリーとなっているので、上記の周波数帯に対応するSIMカードを挿入すれば通信ができる(ただしMozilla Japan側では動作保証をしていない)。SIMスロットは2G/3GのデュアルSIMとなっている。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 3.0、NFCもサポートしている。Yahoo!ショッピングOSSストアで販売される端末には「技適マーク」が付けられており、日本で問題なく通信できる。

 プロセッサはQualcommのSnapdragon「MSM8210」(1.2GHzデュアルコアCPU)を搭載。内蔵ストレージは8Gバイトで、メインメモリ(RAM)は256Mバイト〜1Gバイトで調整できる。バッテリー容量は1800mAh。

 ブートローダーもロック解除された状態で出荷されるので、開発者がビルドしたソフトウェアを導入できる。最新のFirefox OS機能を確認できるビルドや、日本語環境でのアプリ開発を行えるようにしたビルドは近日公開予定とのこと。技適マークを除けば海外版のFlameと同じ仕様のため、日本語ロケールや日本語入力システムは付属していないが、後日配布されるビルドに手動で入れ替えれば日本語を導入できる。

 Flameは開発者向けの端末ということで、ユーザーサポートを提供していない。商品の返品や交換も、商品の欠陥や不良などの場合を除いて行っていない。Mozilla Japanは、Flameの使い方や開発方法について、Mozilla DeveloperNetworkの開発者向け情報ページを参考にしてほしいと案内している。

photophoto パッケージと背面
photophotophoto 側面。外部接続端子にはMicro USBを採用している
「Flame」の主な仕様
機種名 Flame
メーカー T2Mobile
OS Firefox OS 1.3
プロセッサ Qualcomm Snapdragon MSM8210/1.2GHzデュアルコア
メインメモリ 256Mバイト〜1Gバイト
ストレージ 8Gバイト
外部メモリ microSDHC(最大32Gバイト/別売り)
ディスプレイ 約4.5型フルワイドVGA
解像度 480×854ピクセル
バッテリー容量 1800mAh
メインカメラ 5メガピクセル
ンカメラ 1.2メガピクセル
サイズ 約68(幅)×132(高さ)×10(奥行き)ミリ
重量 約120グラム

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