ソフトバンクモバイルは2014年8月13日、屋外の大規模イベント会場向けに「車載係留気球Wi-Fiシステム」を開発したことを明らかにした。
車載係留気球Wi-Fiシステムは、車載の係留気球によりWi-Fi基地局を地上数十メートルの高さに揚げ、広域のサービスエリアを迅速に構築するもの。同社では、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアの迅速な復旧を目指し、2013年3月に係留気球を利用したW-CDMA方式の臨時無線中継システム「気球無線中継システム」を開発。今回の車載係留気球Wi-Fiシステムは、既存の気球無線中継システムを大幅に改良、簡素化したもの。車外に広い作業スペースを必要とせず、会場到着後約30分程度でサービスを開始できるのが特徴だ。
車載係留気球Wi-Fiシステムは、移動測定車に設置する「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステム」と組み合わせて運用する。車載係留気球Wi-Fiシステムで空中から広域のエリアをカバーし、高密度トラフィックのエリアを5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステムでカバーする。この構成によって、大量のトラフィックを効率よく処理できるという。
ソフトバンクモバイルでは、8月15日〜17日に東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット86」において、初めて車載係留気球Wi-Fiシステムを用いたサービスを提供する。
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