iOS 8になり、カメラ機能と同時に変わったのが「写真」アプリ。なんと、今まで別アプリだったiOS用の「iPhoto」がiOS 8では使えなくなっているのだ。
iPhotoがなくなった代わりに、「写真」アプリの特に編集機能が強化されている。iPhotoと同じレベルの編集機能がついたのだ。iPhotoを愛用していた方には残念なお知らせ。いや、iPhotoを起動しなくても同等の作業ができるのだから悪い話ではないか。
「iPhotoデータは”写真”に移行されました」というのだから、まずはそこから。「写真」アプリが一番強化されたのは、iPhotoに迫る写真の編集機能である。
まずこの写真でレタッチしてみよう。
左から順番に見ていく。
iPhoneのカメラって無造作に撮ると微妙に傾きがちで、建物の時なんかそれが気になるのだけど、これからは一発で直せる。さらに、90度回転機能とトリミング機能がある。トリミングについては従来と同じなので割愛。この傾き微調整機能はぜひ使うべし。
中央にあるフィルタ機能は今までと同じだ。
一番右のカラーや明るさの微調整はかなり細かくなった。
全部紹介すると大変なのでしないが、このように細かくレタッチできるようになった。iPhotoとは操作系が違うけどできることはほぼ同じ。ただ、ブラシ機能は搭載されなかった。ちょっと残念。でも写真を公開する前に一手間かける価値あり。
もう1つ大きく変わったのは、iOS 8のアプリ間連携が使えること。
今まで、写真を投稿したい、あるいはこれをあのアプリで編集したい、と思ったらまずアプリを立ち上げなきゃいけなかった。標準写真アプリからでもTwitterやFacebook、Flickrなどにはアップできたけど、他のサービスには対応していなかった。iOS8からはそこが変わるのである。他アプリの機能と連携できるようになったのだ。
写真アプリからできるのは2種類。1つは「写真の編集」。
アプリ側がiOS 8のその機能に対応してくれないとダメだけど、今うちの手元にあるアプリでは「Camera Pro」と「Scanner Pro」がいち早く対応してくれた。
Scanner Proは写真からドキュメント部分を見つけて読みやすく処理してくれるって機能を持ってる。その機能だけを「写真アプリ」から呼び出せるのだ。こんな感じ。
編集をタップして右上にある、○の中に…のあるアイコンをタップする。そして「その他」をタップ。すると、iOS 8対応の写真編集アプリが表示されるので、使うものだけオンにする。並べ替えも可能だ。
今わたしのiPhoneに入ってるアプリで対応してたのはこの2つだけなんだけど、ぼちぼちと増えていくだろう。
ここでScanner Proである。するとこんな風に分掌の部分をきれいに抜き出してくれる。で、編集画面に戻ったら、右下のチェックをタップすると、それが保存されるのだ。
なお、元画像は別途保存されているので、あとからオリジナルに戻すこともできる。
写真アプリから他アプリの機能を呼び出せるって便利でしょ。
動画の場合、iMovieが対応しているので、フィルタやタイトルなどiMovieの編集機能をそのまま使えるのだ。これはよい。
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