LINEスタンプの自作文化は第2の「ニコ動」になるか? クリエーターズスタンプのアワードが開催:スタンプを文化に

» 2014年11月26日 21時32分 公開
[村上万純,ITmedia]

 一般ユーザーが制作したLINEスタンプを全世界に向け販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」。登録クリエイター数が27万人を突破し、スタンプの販売総額は35億9000万円、購入されたスタンプ総数は3595万セットを超えた。人気のあるスタンプは、アプリや書籍、グッズ化されて販売されるほど。

 11月26日、LINEユーザー御用達である“スタンプの祭典”が開催され、ノミネートされたクリエーターたちが会場に集まった。LINEの森川亮CEOは、「コミュニケーションに革命を起こしたスタンプを文化にしていくために、このような式を開催した」と話す。ゲストとしてみうらじゅんさん、小島瑠璃子さん、ヒャダインさんらも駆けつけた。

photo 左からLINEの森川亮CEO、ゲストのみうらじゅんさん、小島瑠璃子さん、ヒャダインさん

 その催しの名前は「LINE Creators Stamp AWARD 2014」。ダウンロード数や送信数を元に選定した「ベストクリエイターズスタンプ50」の中から、一般投票と審査委員会での審査を行い、グランプリと準グランプリを選んだ。

 グランプリに選ばれたのは、小嶋わにさんの「アメリカンポップ関西弁」。森川氏は「さまざまなシチュエーションで使える使い勝手と、表情の細部も作り込まれたデザイン性が素晴らしい。最初はごりごりの関西人男性だと思っていたが、関西出身ではない女性だったので驚いた」と話した。小嶋さんはスタンプ制作時にクリエーターとしての経験はなく、LINEスタンプ販売をきっかけにしてイラストの仕事を請け負うになったという。副賞として、小嶋さんには公式アカウントのみに提供されている「公式アニメーションスタンプ」の販売権がプレゼントされた。

photophoto グランプリを受賞した小嶋わにさん。スタンプの名前は「アメリカンポップ関西弁」

 準グランプリにはカナヘイさんの「カナヘイのピスケ&うさぎ」、ロシヒさんの「既読虫」が選ばれた。みうらさんはカナヘイさんの作品を「キャラクターが2体いる新しさと、どこか懐かしさを感じるデザインがいい」と評し、ヒャダインさんはロシヒさんのスタンプを「文章で指摘しにくい既読問題だが、この腹立たしい顔のキャラクターに全ての罪をなすりつけられそうでいい」と評価した。

photophoto みうらさんが「素顔はきれいな人でした」と語るカナヘイさん。スタンプは「カナヘイのピスケ&うさぎ」
photophoto ロシヒさんの「既読虫」。グッズ化された製品を首からぶら下げている

 ゲスト審査員特別賞として、みうらさんが市川友章さんの「怪人スタンプ」、小島さんがnaaaluさんの「はなのあなふくらんじゃう」、ヒャダインさんがW氏漫太郎さんの「送っていい友!石井くんの友達編」を選定。それぞれ「全く使えないところに、逆に可能性を感じる」(みうらさん)、「へたうまな絵と辛口なコメントのギャップがいい」(小島さん)、「画力の微妙さと、コメントがツボをついてくる感じがいい」(ヒャダインさん)と感想を話した。

photophoto 自作の木彫を持参してきた市川友章さん。スタンプは「怪人スタンプ」。
photophoto naaaluさんの「はなのあなふくらんじゃう」
photophoto W氏漫太郎さんの「送っていい友!石井くんの友達編」。本人はかぶりもので登場

 審査委員会特別賞として選ばれたのは、タイタンから配信されている「日本エレキテル連合」のスタンプと、小学生のはなかさんの「いか」スタンプ。日本エレキテル連合がはなかさんに「もうけの一部をください」を冗談交じりに話しかけると、「ダメよ〜、ダメダメ!」と持ちギャグで返される場面もあった。はなかさんは、海の生き物をモチーフにした次回作を制作していることも明かした。

photophoto 日本エレキテル連合(写真=左)とはなかさん(写真=右)

第2の「ニコ動」になれるか?

 ヒャダインさんは、「『ヒャダイン』の名はニコニコ動画に音楽作品をアップしたことがきっかけで広まりましたが、今はLINEスタンプに初期のニコ動のような空気を感じています。今日来ているクリエーターさんの格好や雰囲気を見て、その自由さが作品にも反映されているように思います」とコメントした。また、LINEのヘビーユーザーであるという小島さんが「スタンプを見つけるためのタグを付けてほしいです」と森川氏に懇願し、会場から拍手がわき起こる場面も。2014年5月8日のローンチから半年がたつが、ニコニコ動画のように多くの有名クリエーターを世に送り出す舞台装置となるだろうか。

photo 受賞者全員で記念撮影
photo クリエイター陣が懇親を深めた

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月27日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  3. 「iPhone Duo」画面不具合の報告がSNSで話題 店頭デモ機の過酷な使用環境が起因か (2026年10月26日)
  4. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  5. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  6. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  7. 新型「iPad mini」発表 有機EL搭載で防水にも対応、5.4mm/255gへと薄く軽くなって11万9800円から (2026年10月26日)
  8. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  9. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  10. 折りたたみ「iPhone Duo」対応ケース12選 ヒンジ保護、スタンド付き、耐衝撃性能など多彩なラインアップ (2026年10月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー