キャリア関係者が指摘する「格安スマホの品質」 ━━狙い目は「ドコモの日本メーカー型落ちモデル」:石川温のスマホ業界新聞

» 2015年01月23日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 今年も根強い人気となりそうなのが格安スマホだ。昨年、話題となり、「格安スマホに乗り換えたい」と思っていても、キャリアの契約が2年縛りとなっており、移行できずに我慢していたと言うユーザーも多い。「2年縛りがなくなったら格安スマホに移行したい」という人もおり、今年はさらにブームになりそうだ。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2015年1月17日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


 しかし、やはり気になるのが格安スマホ会社が取り扱う端末の「品質」だ。

キャリアで商品選定や導入に向けた試験をしている人によると、格安スマホで取り扱われている中国メーカー製品などは、品質面でかなり不安なところがあるらしい。あるキャリア関係者は匿名を条件に以下のように語る。「キャリアからすれば、格安スマホ会社は、よくあんなマイナーなメーカーの製品に手を出していると思う。製品の品質、耐久性、バッテリーのクオリティなど怪しいところも多い。後々、問題にならなければいいが」

 とはいえ、中国メーカーの中には世界に向けて大量に製造しており、品質面も安定しているところもある。そこはメーカーに寄るところが大きそうだが、もうひとつ不安視されているのが「ネットワークとの相性」だ。

 別のキャリア関係者は「キャリアの製品を導入する担当者は、メーカーの製品がきちんと自社のネットワークと安定してつながるかを試験し、メーカーに調整をお願いしている。単に周波数帯が合っているだけではダメで、実際につないで、安定性があるかを検証しないことには製品として採用はしていない」という。

 サムスン電子などはグローバルで製品を流通させているが、実はほとんどが、各国に合わせたカスタマイズをしており、特にモデム部分においては相当なローカライズをしているという。

 一方、格安スマホ会社が扱う端末のなかには仮に「NTTドコモの周波数に合っている」といっても、実際につないでみた際の挙動が安定しないと言うこともあり得るという。そんななか、あるキャリア関係者は、格安スマホ会社にこんなアドバイスをくれた。

 「自分が格安スマホ会社で端末を調達する立場になったら、NTTドコモ向け製品を大量に在庫を抱えている日本メーカーから調達する。メーカーにとってみれば不良在庫を処分できてありがたいし、しかも製品はNTTドコモのネットワークにきちんとつながる検証作業も完璧に終えている。型落ちなので、調達コストも安くなる。品質的にも担保されており、ユーザーにとっても安心感がある。まさに格安スマホにとって打って付けの存在と言える」

 当然、こういったことをしたらNTTドコモが黙っていないだろう。しかし、格安スマホに手を出す上で大切なのは「キャリアに納入実績があるかどうか。納入実績があれば、キャリアとのネットワーク特性も把握しており、製品も安心して使える」(キャリア関係者)ことが重要なようだ。

 格安スマホを長く、安心して使うには、日本のキャリアとの実績があるメーカーを選んだ方が賢明なのだという。

© DWANGO Co., Ltd.

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