日々さまざまな端末が登場し、ウェアラブル市場がにわかに盛り上がっている印象はあるものの、IT業界以外でウェアラブル端末を身に付けている人を見かけることはそれほど多くない。ましてや、女子大生なら……。
「ぶっちゃけ、ウェアラブル端末欲しいですか?」「どんな機能があったらうれしいですか?」――自らウェアラブル端末のデザインまで手がけてしまうほどの女子大生たちにウェアラブルへの本音を聞いてみた。
インテリアデザイン科2年の是枝さんは「今ある端末はスポーティーなものが多くてファッション性が足りないと思います」と話す。一番欲しい機能は「アラーム機能」。「飲み会の時、終電が気になる時にスマホを見ると気を遣うじゃないですか。でも、タイマー設定しておいてウェアラブル端末がバイブレーションでさりげなく通知してくれると便利ですね。あと、朝忙しくてスマホを見る時間がない時に、出発する時間を通知してくれるとうれしいです」と説明する。アラーム機能はスマホでも使えるが、いちいちスマホを見ることに煩わしさを感じているようだ。なお、Apple Watchにはあまり関心がない模様。
東京女子大学3年の山本さんは、「回りの子は誰もウェアラブル端末を付けていないですね」と話す。「Apple Watchも活動量計も必要性がないので、欲しいと思わないです。ファッション性があってかわいいものが欲しいですね」と話す。ちなみに、男子はナイキの「Nike+ FuelBand SE」を持っている人はたまにいるそうだ。
立教大学3年の庭野さんは、「生活に根ざした機能があり、日常生活で不便に思っていることを解決してくれることが重要です」と語る。今回最も便利だと感じたのはタイマー設定機能で、「いちいちスマホを見なくても、ご飯が炊けるタイミングやお風呂のお湯がいっぱいになるタイミングが分かると便利です」と説明。活動量計や今あるスマートウォッチなどは必然性が感じられないため欲しいとは思わないが、話題性があるApple Watchなどは会話のきっかけにもなるので使ってみたいという。ただし、「おしゃれで付けていてかっこいいと思えるものじゃないと買う気にはならない」ということだ。
ウェアラブル端末に払える金額は「5000円から1万円まで」。勉強と遊びの両立が忙しい女子大生にとって5000円は決して安くなく、「時計に2万円出すこともあるけど、それはご褒美のレベル」だという。
スマートウォッチの価格帯が2万円から3万円台であることを考えると、若い女性にアピールするにはデザイン性や機能面だけでなく、価格面にも配慮する必要がありそうだ。
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