自分キャラで新しいコミュニケーションを――「撮ってキャラスタジオ」を使ってみました

» 2015年03月31日 15時00分 公開
[村元正剛,ITmedia]

 カシオ計算機が3月26日にリリースしたユニークなアプリが人気を集めている。顔写真をオリジナルのキャラクター画像に変換できる「撮ってキャラスタジオ」というアプリだ。

photo Android用「撮ってキャラスタジオ」

 これまでにも自分の似顔絵のキャラクター画像、つまり“アバター”を作成できるアプリやWebサービスはいくつかあった。しかし、さほど似ていなかったり、似ていても好みの顔ではなかったりと、その仕上がりに満足できなかった人もいるのではないかと思う。

 撮ってキャラスタジオの最大の特徴は、カシオ計算機がデジカメやケータイカメラで培ってきた顔認識技術が使われていることだ。撮影した顔のパーツ(輪郭、眉、目、鼻、口)を分析して、その人の特徴を捉えたキャラクターを自動生成する。キャラの生成にはカメラの顔認識よりも多くのデータを要するため、300ポイント以上の特徴点を抽出するという。そして本人の特徴を捉えることはもちろん、本人の魅力をさらに引き出すようなキャラクターに仕上がる点も特徴だ。

 FacebookやTwitter、LINEなどのソーシャルサービスには、プロフィール画像を登録できるが、自分のリアルな顔写真を登録することに抵抗がある人は少なくないだろう。かといって何の画像も登録しないのも味気ない。撮ってキャラスタジオで作成できるキャラは、まさにSNSのプロフィール画像にもってこいともいえる。

 アプリでは21種類のポーズが異なるスタンプ画像を作られ、「ありがとう」や「了解!!」などLINEのスタンプのようにセリフが入ったものも作成できる。もちろん、できた画像をメールやLINEのトーク画面に添付して送信することも可能だ。アプリのダウンロードは無料で、完成した21個のスタンプ画像のうち、3個(4月30日までは6個)までを無料で保存できる。全画像を保存するには、108円(Androidの場合)をアプリ内課金で支払うという仕組み。

 なお、撮ってキャラスタジオは現在、Android 4.0以降(5.0は未対応)で利用できる。iOS版は4月以降に提供される予定で、iOS 7.0以降がインストールされたiPhone 5/5c/5s/6/6 Plusが対応する。全21画像の保存は100円になる予定だ。

さっそくスタンプを作ってみる

photo 「撮ってキャラスタジオ」のトップ画面

 さっそく、撮ってキャラスタジオを使ってみた。使い方は非常に簡単。アプリを起動して「スタンプをつくる」をタップすると、「撮影する」または「写真を選ぶ」を選択できる。その場で自分の顔写真を撮影してもいいし、スマホに保存してある写真を使うことも可能だ。写真を選んだら、「テーマ選択」の画面に進むので、使いたいテーマを選ぶ。現在、女性向けには「Standard」と「Fashion」、男性向けには「Standard」と「Sports」の各2つが用意されている。どちらのテーマを選んでも、同じ顔になるが、服装やセリフは異なる。つまり、無料でも4月30日までなら、6種類×2テーマ=12種類のスタンプが作れて、108円×2回=216円出せば、42種類のスタンプを作れるということだ。なお、今後、さらにテーマは増えるそうだ。

photophoto 「スタンプをつくる」をタップして、続いて自身を撮影(写真=左)。撮影を終えたら、「はい」をタップ(写真=右)
photophoto テーマを選択する。男性の場合は「Standard」か「Sports」を選ぶ(写真=左)。筆者はほぼ坊主頭なので、このようなキャラになった(写真=右)

 ベースとなるキャラが生成されたら、髪型を変えたり、メガネをかけたりすることもできる。髪型は15種類、メガネは12種類が用意されている。気に入ったキャラクターが完成したら「決定」をタップ。しばらく待つと21種類のスタンプが作られて、サムネイルが表示される。そのスタンプでよければ、「無料スタンプを保存」または「有料スタンプを購入」を選択すると、スタンプ画像を保存できる。画像はPNG形式で、「撮ってキャラスタジオ」アプリからでも、「ギャラリー」などの写真管理アプリからでも閲覧・利用できる。

photophoto 髪型は15種類から選べる。すべて茶髪だ(写真=左)。メガネをかけたキャラも作れる(写真=右)
photophoto 「決定」をタップすると、21種類のスタンプを作成。だいたい30〜40秒程度かかる(写真=左)。完成したスタンプ画像のサムネイル(写真=右)
photo LINEのスタンプのように、セリフに合わせた表情のスタンプも

 自動で生成されるスタンプ画像の多くには、セリフが付いているが、このセリフを変更できる。サムネイル画像をタップすると「セリフ変更」の画面に切り替わり、40種類のセリフの中から好きなものを選んで変更でき、セリフのないスタンプにすることも可能だ。

photophoto サムネイルの画像をタップすると「セリフ変更」画面に切り替わる(写真=左)。40種類のセリフから好きなものに変更可能(写真=右)
photophoto セリフの編集を終えたら、「画像を保存する」「有料スタンプを購入」を選択すると、この確認画面が表示される。「購入」をタップすると、Googleアカウントの認証後、端末に保存される(写真=左)。保存した画像の確認は「スタンプを使う」から(写真=右)
photo 作成した画像は端末のストレージに保存されるので、「アルバム」や「ギャラリー」などでも閲覧・利用できる

 顔認識機能によってキャラクターが生成されるので、自分の顔写真を撮り直しても、顔の輪郭やパーツのバランスが大きく変わることはない。しかし、わざと目を見開いたり、口角を上げて笑顔で撮影したりすると、パーツが変わり、異なる印象のスタンプになった。自分の理想のスタンプになるまで、あれこれ試してみるのも楽しいだろう。

 撮ってキャラスタジオで作られるキャラは、髪は明るいブラウンで、目はパッチリ、鼻筋がしゅっとした、若者の顔立ちだ。筆者のような中高年のおっさんの顔写真で作ると、似顔絵というよりは別人のようになる。そこで、20〜30代の若いスタッフの顔写真では、どんなキャラが作られるのかを試してみた。

photophoto 真面目で仕事ができる佐伯さんの顔写真を変換してみた(写真=左)。いかにも仕事ができそうな、意識高い系の女性のキャラに(写真=右)
photophoto 伸びた髪が気になっている井上くんの顔写真を変換(写真=左)。髪型も表情も個性的なキャラになった。顔が似ているわけではないが、雰囲気はバッチリ合っている(写真=右)
photophoto 普段からメガネをかけている、サブカルチャー好きの今西さんの顔写真を変換してみた(写真=左)。本人も納得の、LINEなどで使いやすいキャラになった(写真=右)

 それぞれ、似ているとはいうよりは、その人の特徴を反映したキャラになり、「なるほど、こうなるのか!」とみんなで盛り上がった。あまり美人すぎず、かっこよすぎず、ほどよくかわいいキャラになることも、このアプリの利点だろう。飲み会などで、どんな顔になるかを試してみたり、完成したキャラから元の人物を推測するといったゲームをしたりするのも面白いかもしれない。

キャラクター作成アプリを新しいコミュニケーションツールに

 完成したキャラクターの用途として、最も役立ちそうなのはLINEだろう。セリフなしのスタンプは、プロフィール画像としてちょうどいいし、セリフ付きのスタンプはトーク画面に貼るスタンプとして使える。LINE用のスタンプとして引用するのではなく、画像を貼付する手順で利用できる。もちろん、メールに添付することもできる。

photophoto LINEのトーク使う場合は、「+」をタップして「写真を選択」で呼び出す(写真=左)。LINE用のスタンプと同じような感覚で使える(写真=右)
photophoto アプリの「スタンプを使う」を選択し、「シェア」から連携アプリを選択することも可能(写真=左)ここでは「Gmail」を選択した(写真=右)
photo Gmailの本文にスタンプ画像が添付された

 もちろん、FacebookやTwitterのプロフィール画像としても最適。Facebookは、本人の顔写真を掲出することが推奨されているが、インターネット上に自分の顔を公開することに抵抗がある人は少なくないはず。

photo Facebookのプロフィール画像としても使える。

 アドレス帳のプロフィール画像にも利用できる。家族や恋人、友達の顔写真でスタンプを作って登録しておけば、アドレス帳の画面が楽しいものになり、着信時にはその画像が表示されるので、一目で分かる。

photophoto 連絡先の顔写真として使うのもいい(写真=左)。着信時にスタンプ画像が表示されて、わかりやすくなる(写真=右)

 春からの新生活を機に、新しいSNSを始めたり、新しく知り合った人とコミュニケーションを取り合う機会も増えるだろう。このアプリを作った自分のキャラは、さりげなく個性をアピールできるツールとして重宝するのではないかと思う。

 さらに、カシオ計算機製のスタンプメーカー「ポムリエ」を使って、本物のスタンプ(判子)を作ることもできる。スタンプ画像データをダイレクトにポムリエに転送して製版できるほか、ポムリエ専用アプリを使用すれば、文字を追加するなどの編集を行うことも可能だ。職場で使う署名代わりのスタンプや、「電話がありました」「確認しました」などの伝言メモを書き込めるスペースを付けた顔入りスタンプを作っても役立つだろう。

photo ポムリエ用の画像編集もアプリで行える。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月15日 更新
  1. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  2. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  3. Apple、「HomePod mini」に新色「ミッドナイト」追加 実はスペースグレイとの違いアリ (2024年07月16日)
  4. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  5. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  6. 楽天モバイルのオリジナルAndroid端末にパッチ未提供の脆弱性 対象端末の利用者には機種変更を推奨 (2026年10月14日)
  7. SpaceXが米国で自前の携帯サービスを目指す 衛星が届きにくい屋内は800MHz帯で補う (2026年10月14日)
  8. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  9. 東京都民に最大3カ月スマホ無償貸与 住民税非課税世帯の15〜64歳以下が対象、先着500台 (2026年10月14日)
  10. Galaxy現行モデルへ「One UI 9」を順次配信 AI動画編集に、日本語でのタスク自動化も (2026年10月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー