Lenovo、Motorolaブランドで日本参入間近?――「Lenovo Tech World」プレイベントロゴも一新

» 2015年05月27日 20時11分 公開
[太田百合子ITmedia]

 Lenovoは28日に中国・北京で開催する、同社初のグローバルイベント「Lenovo Tech World」に先駆けて、メディア説明会を開催。PC、タブレット、エンタープライズほか、傘下となったMotorolaを含む、モバイル事業についても詳しい説明が行われた。また説明会後には、レノボ・ジャパンの留目真伸代表取締役社長、およびレノボ・ジャパン前社長でアジア・パシフィック担当プレジデントのロードリック・ラピン氏がグループインタビューに応じ、日本におけるモバイル事業の今後について語った。

photo メディア説明会に登壇した、アジア・パシフィック担当プレジデントのロードリック・ラピン氏

スマートフォンのシェアは世界3位に

 メディア説明会にはロードリック・ラピン氏ほか、数名の幹部が登壇。モバイル事業については、Motorolaを買収したことで、スマートフォンのマーケットシェアがApple、Samsungに続く世界第3位となったこと、2014年のスマートフォンの出荷実績は約7600万台で、すでに端末の販売数ではPCを上回る規模となっていることなどが紹介された。「プレミアムのMotorola、エントリーのLenovoという2つのブランドによって、グローバルなモバイルマーケットを強力にカバーできている」とラピン氏。またモバイルビジネス事業幹部のディロン・イエ氏のプレゼンテーションでは、両ブランドの国ごとのカバレッジを示す世界地図も公開された。

 イエ氏によれば現在、Lenovoブランドのスマートフォンが販売されている国は67カ国、Motorolaブランドのスマートフォンが販売されている国は42カ国にのぼる。うち中国やタイ、インド、インドネシアなど12カ国では、両ブランドがともに展開されているという。なお日本はこの地図では、Motorolaを販売する国に分類されていた。

photo モバイルビジネス事業幹部のディロン・イエ氏
photo Lenovo、Motorola両スマートフォンブランドの国別の販売

日本でのモバイル事業も注力していく必要がある

 説明会後、グループインタビューに応じた留目氏は、日本では2014年に「Nexus 6」が発売されたことから、Motorolaブランドを展開している国に分類されることを説明。ご存じのように「Nexus」シリーズは、最新のAndroid OSをいち早く搭載するGoogleの戦略的リード端末だ。「Nexus 6」もOEM提供のためあまり目立ってはいないが、今日本で発売されているスマートフォンでは唯一のMotorola製品となっている。

 一方、日本では今、MVNOによる低価格SIMサービスの盛り上がりを受けて、手頃な価格で購入できるSIMロックフリースマートフォンへのニーズが高まっている。この新しい市場では、ASUSなどスマートフォン新規参入メーカーの製品がヒット商品となっていて、同様にLenovoブランドのスマートフォンに期待する声も多い。同社は今後日本で、LenovoとMotorolaという2つのブランドのスマートフォンを、どのように展開していくのか。

photo グループインタビューに応じる、レノボ・ジャパンおよびNEC PC代表取締役社長の留目真伸氏

 グループインタビューで留目氏は、日本でのモバイル事業について「具体的なプランとして、今話せることはない」としながらも、「スマートフォン、タブレット、PC、エンタープライズと全部やっていることがLenovoの強味。グローバルと同様に日本においても、スマートフォンには今後、当然注力していかなければならない」との方針を明らかにした。

日本市場はMotorolaブランドが合う?

 ロードリック・ラピン氏は、さらに踏み込んで「短期的には、日本市場にはMotorolaブランドがいいのではないか」との見解を示した。「日本市場ではスマートフォンの60〜70%が500〜700ドルの高額スマートフォンになってしまっているが、『Moto E』や『Moto G』といった製品は比較的手頃。日本でも可能性はある」とラピン氏。アジア・パシフィックの成熟市場には、Motorolaブランドのスマートフォンを投入していく考え。中でもオンラインでデザインをカスタムできる「MotoMaker」が好評の「MotoX」については、「日本にベストなプロダクトだと思う」と話した。

photo Motorolaスマートフォンの日本投入について、自身の考えを語るロードリック・ラピン氏。詳細は明らかにされていないものの、Motorolaブランドでの本格参入を期待させるコメントもあった

 一方、留目氏はインタビューの中で、「スマートフォンも今後はハードだけでは差別化が難しい。ハード、アプリ、サービスが3つ一体になった形を目指す」と、新たなエコシステム構築に向けても意欲を見せる。PCビジネスだけなく、モバイルからエンタープライズ、さらにはその先のサービスまでをカバーする総合デジタルベンダーへの新たな決意表明として、Lenovoは同日、ロゴを一新することも発表した。

photophoto
photophoto 同日発表されたLenovoの新ロゴの一部。背景に複数の色を持つ、白抜きのシンプルなロゴになっている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月02日 更新
  1. Switch 2の「箱の中にHDMIケーブルが入っていなかった」との問い合わせ、任天堂に寄せられる (2026年05月29日)
  2. 「Rakuten Linkで着信拒否できない件」を楽天モバイルはどう考えているのか 置き去りにされた基本機能の行方 (2026年05月29日)
  3. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【6月1日最新版】 1万〜3万ポイントの高額還元がめじろ押し (2026年06月01日)
  4. NTTドコモが5G SAを無料キャンペーンから「無料提供」に改訂――Opensignalで評価を上げることはできるのか (2026年05月31日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. 楽天モバイル販売ランキング:「MNPで一括1円」のエントリー4機種が3〜6位に並ぶ【2026年4月】 (2026年05月31日)
  7. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」熱戦レポート:1000人レイドに大興奮、「メガミュウツーX・Y」討伐に驚きの仕掛けも (2026年06月01日)
  8. ダイソーで770円の「超速USB充電器」が外出先で意外と便利 USB PD+QuickCharge 3.0ポート搭載で古めの急速充電デバイスもOK (2026年05月30日)
  9. LINEで「最終学歴」や「子供の有無」が筒抜け? 広告設定で物議も「トークや個人情報は参照していない」 (2026年05月30日)
  10. Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も? (2026年05月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー