SIMロックフリーなスマートフォンを求める人たちに注目されているASUSの「ZenFone 2」。
カメラがまたかなり凝っていて、1300万画素のセンサーを搭載したのみならず、面白い撮影モードがたくさんある。ITmedia Mobileには、すでに2つほどカメラのレビューが出ている。
特に、美肌系モードがやたら充実してるのはアジア系ブランドらしいところ。特に「美人エフェクトモード」とかは、名前が直球すぎて“おおっ”となってしまう。そのほかのモードを含めて、すごく細かく設定できるのも特徴である。
とりあえず、豊富な美肌系機能で本当に“美人化”するのか。さまざまな凝った撮影機能は、何がどう楽しくて、実用的なのか。その辺をメインに早速チェックしよう。
ZenFone 2のメインカメラは1300万画素のセンサーとF2.0のレンズの組み合わせ。少し広角に振った、昨今のトレンドを踏襲している。
オートで撮れば普通のカメラなのだろうけど、「美人エフェクト」がもう何をどう美人にするのか気になってしょうがないので、今回は“美人写真”からいくのである。
まず普通にオートモードで撮る。
続いて、美人エフェクトをオンにする。撮影モードのかなり上の方(4番目)にあることからも分かるとおり、かなり力を入れている機能なのだ。
美人エフェクトには、紅潮、肌の滑らかさ、美白、目の大きさ、小顔といった5つのパラメーターがあって、それぞれ0〜10の11段階。デフォルトは、肌の滑らかさと美白が5になっている。
ちなみに、美人エフェクトモードがオンになると、シャッターボタンがピンクになる。これをタップすると、そのまま撮影。これを上にぐっと引っ張ると、セルフタイマーになり、シャッターボタンが下にずずっと降りていって、ボタンと重なるとシャッターが切れる。
ということで、美人エフェクトで撮影してみよう。まずは、デフォルト設定のまま。
うん。まだこのくらいならあまりヘンじゃない。じゃあ、ぜんぶの設定を10(最大値)にして撮影してみよう。
えっと、「宇宙人になっちゃいました」といっても過言ではない状態になってしまった。たぶん、「目」が大きくなりすぎたのだな。彼女、もともと目がくりっとしているのでそれがさらに大きくなってすごいことになるのだ。ちなみに、顔がちょっとぼけているけど、これはピントが背景に合っちゃったせい。撮ったときは気づかなかった。
もうひとつ。美白を強くすると、不自然に白くなるのでこれは気をつけたい。
今回は撮影時に美人エフェクトをかけたが、撮影後でも、「ギャラリー」アプリからかけることもできる。こっちなら、エフェクトの項目名があるので、どんな効果がかかるのか分かりやすい。
さて。いろいろ効果をかけてみましょうか。
そしてできたのがこちら。
ということで、まず、普通に写真を撮ってから、アプリでエフェクトをかけて、自分用のセッティングを作るのがよさそうだ。
美人エフェクトのついでに、自分撮りも試してみよう。
インカメラに切り替えると、自動的に美人エフェクトモードになる。もう“お約束”といっていい感じ。
インカメラ時は、先ほども触れたセルフタイマーがすこぶる便利だ。背面のメインカメラ下にあるボリュームキーは、カメラのシャッターとして使えるので、自撮り時はこれでシャッターを切ってもいい。
撮影した結果は、下の写真を確認してほしい。
インカメラは500万画素で、画素数的には多いが、固定フォーカスで、クオリティ的にはリアカメラに負ける。まあしょうがない。
「じゃあメインカメラで自撮りをしよう」と思い立つ人もいるはず。そんな人のために、ZenFone 2には「自分撮りモード」という、メインカメラで自分撮りをするための機能が用意されている。
どうやるのか。まず、何人で撮るのか指定する。ここで人数を「3人」にすると、3人の顔を検出したら自動的に撮影するようになっているのだ。人数は1〜4人の間で選べる。
人数をセットしたらリアカメラを自分(たち)の方に向ける。実際、画面は見えない状況なので、どういうアングルでどう写るかは勘になっちゃう。けれど、人数分の顔を検出すると、セルフタイマーでカウントダウンが始まるので、あらぬ方を向いていて顔が写ってないということはない。何人かで撮るときは、ひとりがスマホをどこかに固定してアングルを決め、その人がカメラの範囲内に入ったら撮影が始まるというセッティングもできるというわけで、なかなか遊べそうだ。
人物系撮影モードをあとひとつ。
「オールスマイルモード」は、5枚連写して“一番いい笑顔”の写真を自動的に選んでくれるというモードだ。
連写して気に入ったものだけを保存する機能ってありがちなんだけど(iPhoneの連写もそれができるし、「honor6 Plus」のベストショットもそうだし)、笑顔に特化した機能になっているところがユニークなのだ。
というわけで、ZenFone 2は、昨今のスマホ事情を象徴するような美人系機能てんこもりなのであった。
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