トップクラスのスマホには画質面で及ばないけど、ユニークな撮影機能満載で遊べる――「ZenFone 2」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/2 ページ)

» 2015年07月16日 14時10分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 SIMロックフリーなスマートフォンを求める人たちに注目されているASUSの「ZenFone 2」。

 カメラがまたかなり凝っていて、1300万画素のセンサーを搭載したのみならず、面白い撮影モードがたくさんある。ITmedia Mobileには、すでに2つほどカメラのレビューが出ている。

 特に、美肌系モードがやたら充実してるのはアジア系ブランドらしいところ。特に「美人エフェクトモード」とかは、名前が直球すぎて“おおっ”となってしまう。そのほかのモードを含めて、すごく細かく設定できるのも特徴である。

 とりあえず、豊富な美肌系機能で本当に“美人化”するのか。さまざまな凝った撮影機能は、何がどう楽しくて、実用的なのか。その辺をメインに早速チェックしよう。

photo 背面中央にボリュームキーとメインカメラが並ぶデザインの「ZenFone 2」

気になる「美人エフェクトモード」からチェック

 ZenFone 2のメインカメラは1300万画素のセンサーとF2.0のレンズの組み合わせ。少し広角に振った、昨今のトレンドを踏襲している。

 オートで撮れば普通のカメラなのだろうけど、「美人エフェクト」がもう何をどう美人にするのか気になってしょうがないので、今回は“美人写真”からいくのである。

 まず普通にオートモードで撮る。

photo すっと顔を検出する通常のオートモード
photo まずは普通に撮影。ちゃんと顔にピントが合っていて普通の写り

 続いて、美人エフェクトをオンにする。撮影モードのかなり上の方(4番目)にあることからも分かるとおり、かなり力を入れている機能なのだ。

 美人エフェクトには、紅潮、肌の滑らかさ、美白、目の大きさ、小顔といった5つのパラメーターがあって、それぞれ0〜10の11段階。デフォルトは、肌の滑らかさと美白が5になっている。

photophoto 豊富な撮影モード群。美人エフェクトは上から2番目にある(写真=左)。美人エフェクトモードのデフォルト設定はこんな感じ(写真=右)

 ちなみに、美人エフェクトモードがオンになると、シャッターボタンがピンクになる。これをタップすると、そのまま撮影。これを上にぐっと引っ張ると、セルフタイマーになり、シャッターボタンが下にずずっと降りていって、ボタンと重なるとシャッターが切れる。

photo 撮影ボタンを上に引き上げるとセルフタイマーが作動する。これはおもしろい

 ということで、美人エフェクトで撮影してみよう。まずは、デフォルト設定のまま。

photo 美人エフェクトモードの標準設定で撮影

 うん。まだこのくらいならあまりヘンじゃない。じゃあ、ぜんぶの設定を10(最大値)にして撮影してみよう。

photo すべて10にして……
photo 美人エフェクト最大値で撮影した結果

 えっと、「宇宙人になっちゃいました」といっても過言ではない状態になってしまった。たぶん、「目」が大きくなりすぎたのだな。彼女、もともと目がくりっとしているのでそれがさらに大きくなってすごいことになるのだ。ちなみに、顔がちょっとぼけているけど、これはピントが背景に合っちゃったせい。撮ったときは気づかなかった。

 もうひとつ。美白を強くすると、不自然に白くなるのでこれは気をつけたい。

 今回は撮影時に美人エフェクトをかけたが、撮影後でも、「ギャラリー」アプリからかけることもできる。こっちなら、エフェクトの項目名があるので、どんな効果がかかるのか分かりやすい。

photo 美人エフェクトモードのカメラと同じ効果が並ぶ

 さて。いろいろ効果をかけてみましょうか。

photo まず目を大きくしてみた。大きくなった。いやほんとに大きくなりました
photo 頬を紅潮させてみよう
photo あごを細くして顔を小さめにしてみた。あごがとがりました。これを最大値までかけるとちょっと極端になりすぎたので、+50でおさえてみる

 そしてできたのがこちら。

photo 完成。今回、美白エフェクトはいれなかった。美白エフェクトは、元の写真を撮影したときの照明や光の加減によってはかかりすぎるので、臨機応変にオン・オフしたい

 ということで、まず、普通に写真を撮ってから、アプリでエフェクトをかけて、自分用のセッティングを作るのがよさそうだ。

自分撮りは「美人エフェクトモード」オンが標準 メインカメラ用自撮りモードも

 美人エフェクトのついでに、自分撮りも試してみよう。

 インカメラに切り替えると、自動的に美人エフェクトモードになる。もう“お約束”といっていい感じ。

 インカメラ時は、先ほども触れたセルフタイマーがすこぶる便利だ。背面のメインカメラ下にあるボリュームキーは、カメラのシャッターとして使えるので、自撮り時はこれでシャッターを切ってもいい。

photo モデルさんに自撮りをしてもらっている図

 撮影した結果は、下の写真を確認してほしい。

photo フロントカメラでの自撮り。美人エフェクトの強さはデフォルトの5にしてみた

 インカメラは500万画素で、画素数的には多いが、固定フォーカスで、クオリティ的にはリアカメラに負ける。まあしょうがない。

 「じゃあメインカメラで自撮りをしよう」と思い立つ人もいるはず。そんな人のために、ZenFone 2には「自分撮りモード」という、メインカメラで自分撮りをするための機能が用意されている。

 どうやるのか。まず、何人で撮るのか指定する。ここで人数を「3人」にすると、3人の顔を検出したら自動的に撮影するようになっているのだ。人数は1〜4人の間で選べる。

photophoto 自分撮りモードの起動時には簡単なチュートリアルが表示される(写真=左)。顔は最大で4人分まで検出できる(写真=右)

 人数をセットしたらリアカメラを自分(たち)の方に向ける。実際、画面は見えない状況なので、どういうアングルでどう写るかは勘になっちゃう。けれど、人数分の顔を検出すると、セルフタイマーでカウントダウンが始まるので、あらぬ方を向いていて顔が写ってないということはない。何人かで撮るときは、ひとりがスマホをどこかに固定してアングルを決め、その人がカメラの範囲内に入ったら撮影が始まるというセッティングもできるというわけで、なかなか遊べそうだ。

photo 自分撮りモード。顔を見つけてカウントダウン中の画面は当人には見えない(当たり前)。ただし、カウントダウンの音はきちんと出る
photo 自分撮りモード時でも美人エフェクトはしっかりかかる。とにかく美人エフェクトである
photo メインカメラで自撮りに成功。ピントもちゃんと顔に合うし、問題ない

一番いいスマイルを自動で選んでくれる「オールスマイルモード」

 人物系撮影モードをあとひとつ。

 「オールスマイルモード」は、5枚連写して“一番いい笑顔”の写真を自動的に選んでくれるというモードだ。

 連写して気に入ったものだけを保存する機能ってありがちなんだけど(iPhoneの連写もそれができるし、「honor6 Plus」のベストショットもそうだし)、笑顔に特化した機能になっているところがユニークなのだ。

photophoto 撮影モードのうしろから2番目にある「オールスマイル」(写真=左)。撮影後の顔だけ抽出されたサムネイル表示では、自動選択されたものが水色の枠に表示される。気に入った笑顔を手動で選んで保存することも可能だ(写真=右)
photo 今回はこの笑顔を選んでみた

 というわけで、ZenFone 2は、昨今のスマホ事情を象徴するような美人系機能てんこもりなのであった。

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