Galaxy Note 5はこれまでのNoteシリーズ同様に専用のスタイラスペン、Sペンを本体に内蔵したモデル。Note 5はそのSペンの機能が強化されたほか、本体のデザインや機能も大きく高められている。まず本体はGalaxy S6やGalaxy S6 edge同様の金属ボディとガラス背面仕上げとなった。本体のカラーバリエーションも従来は黒と白、ピンクなど樹脂製のボディを生かした展開が行われていたが、Note 5ではS6などと同様の光沢感ある金、黒、白そしてグレイの4色が用意される。なおこのカラバリは同時発表のGalaxy S6 edge+も同じだ。
5.7型クアッドHDのディスプレイは平面ながら、背面の両側面を曲面仕上げとした。これはディスプレイを曲げたGalaxy S6 edgeとは逆の本体形状となっている。この形状のおかげで本体はより持ちやすくなり、Sペン利用時も本体をしっかりと保持できる。ペンを多用するNote 5に最適の形状といえるだろう。
さらにSペンの機能もバージョンアップが図られた。ロック画面中でもSペンを取り出すと、そのまま画面にメモを書くことが可能になった。もちろんメモはそのまま保存もできる。そしてペンを抜くと画面にペン向けのアプリのアイコンが表示されるAir Command機能では、これまで表示アプリが固定されていたのに対し、Note 5では追加で3つのアプリを自由に登録することができるようになった。ペンの取り出しも指で引き出す方式から、頭をプッシュする方式となり、より取り出しやすくなった。
加えて、今回新たな周辺機器として提供されるのが、フルキーボードを備えたキーボードカバーだ。これはGalaxy S6 edge+とGalaxy Note 5向けのものが個別に発売される。本体背面にケースを取り付け、そのケースを使ってキーボードユニットを上からはめ込んで装着して利用する。キーボードは電源を必要とせず、ペアリングなどの操作も不要でケースにはめ込むだけで利用できる。BlackBerryのようにキーボードで長文を打ちたいビジネス層などには最適なアクセサリーとなるだろう。しかも未使用時は本体の背面側に装着できるため邪魔にならない。価格は80ドルの予定だ。
このほかには、Samsung独自のモバイルペイメントサービスの「Samsung Pay」の商用サービス開始日が発表された。韓国は8月20日から、米国は9月28日からで。Samsung PayはGalaxy S6 edge+とGalaxy Note 5に加え、春モデルのGalaxy S6とGalaxy S6 edgeで利用でき、端末のファームウェアアップデートを行うと、新たにSamsung Payのアプリがインストールされる。あとはアプリを起動してアプリ内のスキャナからクレジットカードをスキャンして登録すればよい。
Galaxy S6 edge+とGalaxy Note 5の発表で終わると思いきや、最後にサプライズな発表がもう一つ行われた。それは腕時計型のウェアラブルデバイス、Samsung Gearの新製品の予告だ。最新モデルのSamsung Gear S2が9月3日にドイツ・ベルリンで発表されるとアナウンスされた。毎年同都市で開催されるITと家電関連のイベント「IFA2015」に合わせて発表される予定で、本来は今回の新製品がそこで発表される予定だった。SamsungはIFAでは2014年から最大規模の展示ブースを構えており、今回発表された2つのスマートフォンに加え、ウェアラブルデバイスも発表と盛りだくさんの展示となりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.