できる場合と、できない場合があります
(ITmedia Mobile編集部 田中)
今回はドコモのAndroidスマートフォンの場合をご説明します。ドコモのスマートフォンに格安SIMを入れて使っている場合、ソフトウェア更新やOSバージョンアップはできるのでしょうか。ドコモ広報部に確認しました。
できるかどうかは、不具合を修正する「ソフトウェア更新(FOTA)」と、OSのバージョンを上げる「OSバージョンアップ」で変わってきます。
まずはソフトウェア更新について。SIMカードが入っていない状態でも、2015年夏モデル以降のドコモスマートフォン(Galaxyシリーズは2013年冬以降のモデル)なら、Wi-Fi経由でソフトウェア更新が可能とのことです。これはドコモを解約した場合でも同様で、もちろんSIMロックをした状態でもできます。
逆に、「Xperia Z3 SO-01G」など2015年夏モデル以前の機種(Galaxyシリーズを除く)だと、SIMなしでは端末からソフトウェア更新はできません。
OSバージョンアップの条件はソフトウェア更新と異なります。ドコモのLTEや3Gネットワークを使ってOSバージョンアップを行う場合、spモード契約をしたドコモSIMが必要になります。
では、ドコモ系MVNOのSIMカードが入っている状態で、ソフトウェア更新やOSバージョンアップはできるのでしょうか。IIJ(インターネットイニシアティブ)広報部に確認したところ、「端末によって異なる。Wi-Fi経由ならできる場合もあり、spモード契約がないとできないこともある」とのことです。端末ごとの挙動リストのようなものは、持ち合わせていないようです。
ただ、ドコモによると、機種によってはLTE/3G回線でソフトウェア更新をする際はspモードの契約は不要(ISPによる縛りがない)で、その場合、ドコモのもう1つのモバイル向けISP「mopera U」契約でも更新可能だそうです。ということは、ドコモ回線を使ったMVNOのSIMでも、LTE/3G回線からソフトウェア更新はできるはず。またOSバージョンアップも、Wi-Fi経由なら端末からできるはずです。
なお、ドコモのGalaxyをLTE/3G回線でアップデートする場合、ソフトウェア更新とOSバージョンアップともに、spモードの契約が必要になります。
Xperiaでは「PC Companion」というPCソフトからもソフトウェア更新やOSバージョンアップができますので、PCを使うのが一番安心といえそうです。
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