Qualcommは9月2日(米国時間)、同社の最新プロセッサ「Snapdragon 820」に搭載される「Kryo(クライヨ) CPU」の詳細を発表した。
Kryoは、Qualcommの最上位モバイルプロセッサに組み込まれている、64ビット クアッドコアで構成されるカスタム設計のCPU。14ナノメートルのFiFETで製造されており、クロック周波数は最大2.2GHz。Kryoには、Adreno 530 GPUとHexagon 680 DSPが統合されている。
Kryoを搭載したSnapdragon 820は、Snapdragon 810と比べてCPUの性能が2倍高く、電力効率が2倍向上しているという。Qualcommは「低消費電力でハイパフォーマンスを実現する」とアピールしている。
また、異なる構成のチップ全体を管理するよう設計されている「Symphony System Manager」という仕組みにより、CPU、GPU、ディスプレイエンジン、メモリなどを効率よく使い、少ない電力でタスクを素早く実行できるという。例えば写真撮影をより素早く行えるようになる。
Snapdragon 820は、2015年後半のサンプル出荷を予定している。ちなみに9月2日にドイツで発表された「Xperia Z5」シリーズが3機種が搭載するのは「Snapdragon 810」。820を搭載するスマートフォンはまだ発表されていない。
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