家電量販店には専用コーナーが設けられ、多くの機種が展示されている格安スマホですが、メーカーを見ると「HUAWEI」「LG」「ASUS」と、中国・韓国・台湾などのアジアメーカーが多いことに気が付きます。
いままでずっと日本メーカーの携帯電話・スマホを使い続けてきた方の中には「アジアメーカーのスマホって大丈夫?」となる方もいらっしゃるかもしれません。MVNO・格安SIMの時点で「安すぎるけど…大丈夫かな?」と不安になっている中、スマホも馴染みがない海外製となると、かなり不安になる気持ちは察して余りあるもの。
そこで、今回は最近よく耳にするアジアメーカーについてまとめてみます。
格安スマホを日本で販売している主なメーカーと、その代表的な機種をまとめてみました。
メーカー名 | 国籍 | 代表的な格安スマホ | |
HUAWEI (ファーウェイ) |
中国 | HUAWEI P8 lite Honor6 Plusなど |
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ZTE | 中国 | ZTE Blade Sなど | |
ASUS(エイスース) | 台湾 | ZenFone 2など | |
Acer(エイサー) | 台湾 | Liquid Z200など | |
LG | 韓国 | LG G2 miniなど | |
この中でも特に存在感を発揮しているのはHUAWEIとASUSの2社。格安スマホの市場を牽引する存在となっています。
HUAWEIはミドルレンジスペックのHUAWEI P8 liteを中心にロースペックからハイエンドまで様々な機種を投入。端末バリエーションの豊富さで攻めています。
対するASUSは、価格と性能のバランスが取れているZenFoneシリーズで人気を博しています。格安スマホを検討していると、この2社の製品が必ずといってほど候補にあがると思いますし、利用者からの評判も上々ということで人気を拡大していっています。
少し面白い機種はNTTコム「OCNモバイルONE」とセット販売されているスマートフォン「g01」「g02」「g03」。メーカー名があまり前に出ていませんが実はZTE製。こちらも利用者からは概ね高評価を得ているようです。
この様に格安スマホを見ると殆どの機種がアジアメーカーになっており、格安スマホとアジアメーカーは切っても切れない関係になっています。
格安スマホにここまでアジアメーカーが多い理由はいくつか考えられますが、一つは日本メーカーが安いスマホを作りにくい環境にあるということ。日本の携帯電話業界は、販売奨励金や月々サポートなどの仕組みがあり、「本体価格が安い機種も高い機種も、同じくらいの金額で手に入る」という状況が長く続きました。
同じ値段であればユーザは本体価格が高い機種を選びますので、日本ではハイスペックな高価格帯の機種が主に売れます。結果、日本メーカーはハイエンドに注力する様になります。しかし格安SIMでは、販売奨励金や月々サポートなどの仕組みはほぼありません。
そのため安い機種にもメリットがしっかりと生まれ、市場が出来上がります。結果的にハイスペックに注力していた日本メーカーよりも、本国で低価格帯の機種のノウハウをもっているアジアメーカーが先んじています。
とはいえ、品質については「安かろう悪かろう」の不安がよぎりますが「アジアメーカーだからダメ」ということはほぼありません。もちろん有象無象のメチャクチャなメーカーもありますが、現在日本国内で販売されているのはグローバルで実績のあるメーカーばかり。キャリアスマホと遜色なく使えます。
以前はWebによる販売が殆どでしたが、最近では量販店を中心に機種も数多く取り揃えてきています。やはり実際に手にしてみるというのは非常に大切。キャリアスマホのコーナーだけでなく、格安スマホコーナーに並ぶスマホも手にとって操作感を比較してみるのが何よりも大切ではないでしょうか。
単純に安いものというのは、値段相応のスペックやデザインでしかありませんが、先に挙げたメーカを中心に世界的なシェアを持っている企業は多数あります。慣れないモノに手を出すのは不安かもしれませんが、一歩踏み出すことで違った景色が見えてくるかもしれませんね。
(文:モバイルプリンス)
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