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» 2016年03月31日 19時30分 公開

5分で知る最近のモバイルデータ通信事情:“容量無制限”で最速、下り261Mbpsのルーター発売/ドコモとY!mobile、旧モデルを「一括0円」で販売 (2/2)

[島田純,ITmedia]
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FREETEL、異常な利用を行った「一部ユーザー」に法的措置の構え

 MVNOのFREETELを運営するプラスワン・マーケティングは、一部のユーザーが異常な利用を行ったことが原因で、通信速度が低下するトラブルが発生したことを明らかにした。その他大多数の利用者に影響が出たことから、該当の利用者に対して警告およびサービス利用の停止を行うだけでなく、法的措置をとる考えであることをサイト上で告知。同社の増田CEOもTwitterで以下のようにツイートしている。

FREETELが一部ユーザーに「法的措置」 FREETELが一部ユーザーに「法的措置」

 モバイル通信関連では、端末価格の割賦代金を支払う意思がないにもかかわらず複数のスマートフォンを契約して転売するケースが詐欺罪で摘発される例はあるが、通信サービスの利用者が異常な利用によって法的措置がとられるのは異例だ。3月30日時点で、該当のユーザーに対してどのような法的措置がとられたのか詳細は明かされていない。

 FREETELのサービスを具体的にどう利用すると「異常な利用」に該当し、サービスの利用停止から法的措置に至るのか明かされないままでは、本来そのような意図なくサービスを利用している大多数の利用者に不安を与えてしまうデメリットも大きい。

 もちろん、具体的な利用方法を明らかにすればそれをまねする利用者が出て来かねないという考え方もできるが、ごく一部の異常な利用によって大多数の利用者に影響が出ないよう、システム面での対策を行うことが本筋ではないだろうか。

 FREETELはこの発表前日、FREETEL SIM向けにLINEなど一部SNSアプリの通信料を無料とすることを発表したが、無料対象となるこれらのサービスを思い切り使ってしまうと「異常な利用」と見なされてしまうのか、不安に感じる利用者もいるだろう。

 ここからは筆者の推測にはなるが、今回の「異常な利用」はFREETELが無料通信の対象としているApp Storeからのアプリダウンロード通信を偽装して、App Store以外と大量の通信を行ったものではないだろうか。もしそうであれば明らかに通常の利用とはいえない利用方法であり、大多数の利用者が心配する必要はない。

 ただし、そのケースでも該当のユーザーに対して警告や利用停止を行い、速やかにサービス全体として実行速度を回復させるのが、大多数の一般ユーザーからの信頼回復につながる。一連の騒動でFREETELが放った「法的措置」という言葉は、同社にとって得るものよりも失うもののほうが多いキーワードにもなり得るだろう。

世界中で使えるモバイルWi-Fiルーター「GlocalMe G2」を試してみた

 最後にご紹介するのは、海外出張・旅行に便利なモバイルWi-Fiルーター「GlocalMe G2」だ。

GlocalMe G2 「GlocalMe G2」どこかで見覚えのあるデザイン

 GlocalMe G2は、4G LTEに対応し、世界各地でデータ通信が利用できるモバイルWi-Fiルーター。通常の製品と大きく異なるのは、GlocalMeにSIMカードを挿して使うだけでなく、渡航先毎に提供されるデータ通信パッケージをGlocalMeアカウント上で購入し、その範囲内でデータ通信を利用できる点にある。

GlocalMe G2 GlocalMe G2を香港で利用中。中国・香港3GBパッケージを購入した

 データ通信パッケージは、国内の通信事業者が提供する国際ローミングに比べて割安だ。パッケージの有効期間が長いものも多数ラインアップされており、使い方次第では現地のプリペイドSIMカードを購入するよりも安上がりになるケースもあるかもしれない。

GlocalMe データ通信パッケージの料金例
プラン 対象エリア データ通信量 有効期間 料金
全世界プラン 全世界プラン 2GB/月 1カ月(12カ月間) 335ユーロ
中国・香港プラン 中国・香港 3GB 365日間 27ユーロ
日本・韓国プラン 日本・韓国 1GB 365日間 15ユーロ
東南アジア7カ国プラン 1GB 365日間 12ユーロ

 GlocalMe G2は、現地SIMカード購入とモバイルWi-Fiルーターのレンタルの中間のようなサービスといえる。データ通信パッケージを購入しない限りは料金が発生しないので、いわゆる「海外パケ死」の心配がない点や、コミュニケーションに不安のある現地でプリペイドSIMカードを購入して設定する手間(それはそれで楽しみでもあるが)がかからないのは、渡航先での通信手段として「手軽で便利」だ。

 海外への渡航時に、現地のプリペイドSIMカードを購入するのではなく、オンライン上でデータ通信パッケージを購入して使うというスタイルは、「Apple SIM」などでも採用されている。今後は「現地SIMを購入せずに現地回線を使う」という使い方が普及するかもしれない。

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