携帯各社、熊本地震の被災地支援を開始 支払期限の延期や修理代金の軽減など

» 2016年04月15日 16時19分 公開
[平賀洋一ITmedia]

 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話3社は、4月14日に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」で災害救助法が適用された地域を対象に、月額料金の支払期限の延期や端末修理代金の軽減などの支援措置を発表した。

携帯各社が支援策を発表 携帯各社が支援策を発表

 3社は地震直後から、災害用伝言板の提供、公衆Wi-Fiスポット(SSID:00000JAPAN)の無料開放、避難所・一部公共施設などでの無料充電サービスなどを開始した。自治体や公的機関から要請があれば、携帯電話・充電器等の貸出も行う。

 なお14日夜にドコモとソフトバンクが通信規制を実施したほか、ドコモの一部エリアで通信障害も継続している。

通信障害が発生中のドコモは復旧エリアマップを公開した 通信障害が発生中のドコモは復旧エリアマップを公開した

NTTドコモ

 月額料金などの支払いが窓口での請求書払いの場合、4月請求(3月利用)分の支払期限を5月31日まで延期する。クレジットカードや口座引き落としの場合は該当しない。破損、故障した携帯電話・スマートフォンの故障修理代金も、5月31日までの期間で減額する。

 またドコモ光のユーザーが避難などでサービスを利用できない場合、申し出があれば、当該期間中の基本料金などを無料とする。さらに、被災により仮住居へ転居する場合の工事費用や手数料なども無料にする。

 このほか、益城町役場、広安小学校、広安西小学校、嘉島町民会館などで無料充電サービスを行っている。

KDDI(au)

 月額料金などが窓口での請求書払いの場合、4月請求(3月利用)分の支払期限を5月31日へ延期する。カードや口座引き落としは対象外。破損、故障した携帯電話・スマートフォンの故障修理代金も、5月31日までであれば減額する。

 auひかり(au one net)・メタルプラス電話・au one net ADSL・ケーブルプラス電話などの固定通信サービスのユーザーが、避難などで一定期間利用できない場合、申し出によって当該期間中の基本料金などを無料とする。

 auでんきも同様に、被災によって電気が利用できない場合、申告を元に基本料金の減額を行う。

ソフトバンク、Y!mobile

 月額料金などを窓口で支払っている場合、支払期限を記載日時から1カ月先に延長する。対象となるのは、ソフトバンクの携帯電話サービスなら4月16日、26日、5月6日に支払い期日を迎える請求書。Y!mobileなら4月26日、27日が期日のもの。

 固定通信サービスも同様で、SoftBank光などは4月27日、29日、4月30日が期日の請求書、ODNやおとくラインなどでは4月中に送付する請求書の期日を1カ月延期する。いずれもカードや口座引き落としの場合は対象外。

 また避難などで固定通信サービスが利用できない場合、申告を元に該当期間の月額基本料を減免。破損、故障した携帯電話・スマートフォンなどの故障修理代金も、一部は無償、あるいは減免する。

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