ホンダの自動車にPepperの心が乗る未来――ソフトバンクとホンダ、AI分野で共同研究

» 2016年07月21日 19時48分 公開
[井上輝一ITmedia]

 7月18日の英ARM買収から1週間もたたないうちに開幕した、7月21日の「SoftBank World 2016」。その基調講演の中で、ソフトバンクグループの孫正義社長と本田技術研究所の松本宜之社長は、ソフトバンクグループ傘下のcocoro SBが開発する「感情エンジン」を自動車へ活用するべく、共同研究を開始すると発表した。

ソフトバンクと本田技研工業が共同研究を開始 ソフトバンクと本田技研工業が共同研究を開始
ソフトバンクグループ社長の孫正義氏 ソフトバンクグループ社長の孫正義氏

 孫氏は基調講演の中で、「ARMのチップはこれから全てのIoTデバイスに乗る。中でも、自動車はこれから自動運転になることで、たくさんのARMチップを載せることになるだろう」と、自動車分野での成長を見込む発言をしたが、ホンダとの協業で早速ここに力を入れてきた形だ。


本田技術研究所社長の松本宜之氏 本田技術研究所社長の松本宜之氏

 松本氏は、本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏の発言を振り返りつつ、「人を思い、人を研究し、人を豊かにすることがホンダの企業理念。IoTという点では、VICS情報を補完するフローティングカー技術で走行中の車両から走行データを取得し、ルート案内に生かすシステムを作ってきた。モビリティ(自動車など)の各種センサーからの情報と、運転者との会話音声から運転者の感情を推定し、運転者とのコミュニケーションに生かすことで、運転や生活の質を高めたい」と述べた。

 cocoro SBが開発する感情エンジンは、ソフトバンクのロボット「Pepper」に搭載されているものだ。Pepperの置かれている状況と、体中に配置されたセンサーから、人間の脳内における神経伝達物質をエミュレートすることで、Pepperに感情を表現させることができるという。

感情を持つPepper 感情を持つPepper

 孫氏は、「Pepperが他のロボットと何が異なっているかと言えば、感情を持っていることだ。感情がない、生産性だけを求めた人工知能を搭載するロボットよりも、感情があり、心の温かいロボットほうがありがたい。ロボットに感情を持たせたということに、100年後の人々は感謝してくれると思っている」とロボットに感情を搭載することの重要性を訴えた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月31日 更新
  1. Switch 2の「箱の中にHDMIケーブルが入っていなかった」との問い合わせ、任天堂に寄せられる (2026年05月29日)
  2. 「Rakuten Linkで着信拒否できない件」を楽天モバイルはどう考えているのか 置き去りにされた基本機能の行方 (2026年05月29日)
  3. スマホでどこでもTV番組を視聴できる「バッファロー nasne HDDレコーダー NS-N100」がセールで3万3120円に (2026年05月29日)
  4. Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も? (2026年05月30日)
  5. 陸マイラーの筆者が「ANAモバイル」を契約 20%マイル付与だけじゃない、“メイン回線昇格”の理由 (2026年05月27日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. LINEで「最終学歴」や「子供の有無」が筒抜け? 広告設定で物議も「トークや個人情報は参照していない」 (2026年05月30日)
  8. ダイソーで770円の「超速USB充電器」が外出先で意外と便利 USB PD+QuickCharge 3.0ポート搭載で古めの急速充電デバイスもOK (2026年05月30日)
  9. サンコー、電動うちわを発売 10年ぶりの第3世代モデル、土台強化で“自走しちゃう問題”も克服 (2026年05月29日)
  10. 「Xiaomi 17T」シリーズの価格は「非常に頑張った」 海外より激安 価格変動を抑えられた理由 (2026年05月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年