―― 先ほど、中小企業と組んだハードウェアのお話が出ましたが、大阪タクシー無線さんとの取り組みでは、アプリだけでなく、専用の電話まで作っています。ここまでできるのは、やはりドコモの総合力ということでしょうか。
関根氏 病院での呼び出し用電話として、ドコモのネットワークを使った電話を作ったほか、スマートフォン用のアプリもわれわれで用意しています。この件でいえば、(ハードウェアとアプリを)トータルで提案できたことが大きいですね。ケータイを持っていないお年寄りから、病院に壁掛け型の電話が欲しいという要望があることを聞いていたことがきっかけです。
―― dポイントの加盟店を増やすうえでも、関西は重要なのではと思います。こちらについては、いかがでしょうか。
関根氏 加盟店開拓もdケータイ払いプラスと同じで、+dチームで力を入れているところです。その結果として、(大阪に本社のある)上新電機さんは、家電量販店として全国で初めて加盟していただけました。上新電機さんは代理店として、コンシューマー系の営業でもお付き合いしていますが、dポイントのよさを認識いただけました。
ほかにも、ここで具体名を挙げることはできませんが、全国に散らばる小売店の本社機能が関西にあることもあります。そのうちの何社かとは、相談や営業活動をしています。
+dを戦略に掲げるドコモだが、コラボレーションの相手は日本全国に広がる。特に関西は全国展開している企業の本社も多いため、拠点としての重要性は高い。dポイントの加盟店を開拓していくうえでも、欠かせない地域と言えそうだ。実際に実現している+dの取り組みを見ても、その多彩さが分かる。今後も、関西発信の+dが続々と登場してくることを期待したい。
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