スマートフォン向けには多種多様なケースが販売されているが、ほとんどの場合、それぞれの端末向けにサイズが決められている。当然、スマホを買い換えるたびにケースも買い換えないといけない。「iPhone 5s」と「iPhone SE」など、異なる機種でも形状が同じならケースを使い回せるが、Androidではそうはいかない。
そこでオススメしたいのが、複数のサイズ・形状に対応した「マルチケース」だ。KODAWARIが販売している「Universal Folio Madison Collection」は、PATCHWORKS製の手帳型ケースで、5型以下と5.7型以下のスマートフォンを収納できる2タイプを用意している。
価格(税別)は5型タイプが1万2000円、5.7型タイプが1万3000円。カラーはBlack、Brown、Taupe、Red、Orange、Sky Blueの6色。サイズは5型以下が85(幅)×145(高さ)×13(奥行き)mm、5.7型以下が85(幅)×165(高さ)×13(奥行き)mm。
本体には高級牛革が使用されており、使い始めは革の香がやや強く感じられる。厚みもあるので、外部から衝撃があってもしっかりスマホを守ってくれそうだ。5型タイプは4枚、5.7型タイプは5枚のカードを収納できるほか、名刺や紙幣などを収納できる2つのポケットも用意されているので、財布としても使用できる。ちょっとした買い物用のセカンドウォレットとして活用するのもいいだろう(小銭を入れられないのが難点だが)。
手帳型ケースといえば、内側に付けられたプラスチックのケースのスマホを装着させるタイプが多いが、装着時にスマホが傷つく恐れがある。しかしUniversal Folio Madison Collectionは内側の接着シートにスマホを貼り付けるだけで装着できる。このシートには特殊な接着剤が使われており、何度も装着/着脱ができるので、複数のスマホで運用できて便利だ。ただし着脱する際は、スマホを回転させながら取り外す必要がある。
試しに5.5型の「iPhone 7 Plus」と「Galaxy S7 edge」を、5.7型のケースに装着させてみたが、問題なく着脱できた。ちなみにiPhoneではiOS 10以降、本体を持って手前に傾けると自動でスリープから復帰する(画面が点灯する)機能が用意されたが、ケース装着後にケースを持って開いても、問題なく自動で画面が点灯した。
マルチケースでは5型または5.7型以下のスマホを装着できるので、ケースからスマホがはみ出してしまうようなことは起こらないが、気になるのがカメラの穴。カメラレンズのサイズや位置はスマホによって異なるので、これを1つのケースで対応することはできない。
そこでUniversal Folio Madison Collectionでは、スマホを接着させるシートを可動式にした。このシートが上下に動かせるため、装着したスマホをクイっと上方向にスライドさせると、ちょうどカメラ部分が露出する。撮影をするときは、このようにスマホをスライドさせればよいのだ。ただ、スライドさせる一手間があるので、決定的瞬間を見つけてすぐに撮影したいときは、不便さを感じるかもしれない。
豊富なカラバリをそろえた点も魅力で、多彩なコーディネートを楽しめそうだ。筆者はiPhone 7 Plusのジェットブラックを使っているので、同色のBlackを選びたいところだが、明るいOrangeとのコントラストも面白いと感じている。
手帳型ケースといえば、スマホをスタンドとして使える機構の製品もあるが、Universal Folio Madison Collectionではスマホ側が接着シートに固定されているので、スタンドとしては使えない。ここはちょっと残念だ。また、手帳型なので表面と背面は保護できるが、側面は保護されていないので、カバンなどに入れたときに、他のものと接触して傷が付く可能性があることは留意しておきたい。
一長一短はあるが、Universal Folio Madison Collectionは、高級感のある手帳型ケースを使いたい人、1つのケースを長く使いたい人、スマホを複数台使っているけど1つのケースに統一したい人……などにオススメしたい。
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