トリニティは20日、都内にて「NuAns NEO 新製品発表会」を開催し、”ひと”と”くらし”に寄り添った自然な存在をコンセプトとするAndroidスマートフォン「NuAns NEO [Reloaded]」を49,800円(税込)で5月に発売することを発表しました。すでに予約を受け付けており、予約特典としてTWOTONE(カバー)の上下、もしくはFLIP(ケース)がもらえます。
NuAnsブランドでは、いかにもガジェット的だったスマートフォンなどの周辺機器に対して、インテリアや雑貨に溶け込むようにデザインや素材、機能を再構築した独自の世界感を持つ製品づくりをしています。そうしたコンセプトのもとで昨年発売した「Windows 10 Mobile」搭載のスマートフォン「NuAns Neo」も、コアと呼ばれるディスプレイを含む本体部分と、外装を別にした斬新な製品でした。
スマートフォンの購入時、ディスプレイの保護フィルムや本体をキズから守るケースを同時に買うかたも多いでしょう。家電量販店では、スマートフォンのケースやアクセサリー売り場を広く展開しています。ケースなどをあれこれ吟味して選ぶことも、スマートフォンの楽しみ方のひとつになっているのかもしれません。
NuAns Neoはケースではなく、コアを保護する外装をカバーとして別売し、ユーザーが自分好みのスマートフォンにできるというコンセプトを打ち出しました。これを継承し、今回発表されたのがNuAns Neo[Reloaded]で、ユーザーニーズに応える形でAndroid 7(開発コード名:Nougat)を搭載しています。
現行機種のNuAns Neoは、新しいOSであるWindows 10 Mobileと、パソコンのように外部ディスプレイに接続して使える「Continuum(コンティニュアム)」機能などの先進性に共感して生み出されたスマートフォンでした。しかしながら、NuAns Neoを購入したいと思っていた人の多くは、Android端末を希望していたそうです。そこで、Windows 10 Mobileでやりたかったことは達成できたし、改めてAndroidにチャレンジすることにしたということです。
この背景には、Androidはメーカーごとのカスタマイズによって操作方法が違うことと、OSのアップデートをメーカー側で行う必要があることがあります。Windows 10 Mobileはメーカーに関係なくマイクロソフトがOSのアップデートを行う仕組みですが、Androidではそうはいきません。さらに、小さな会社ではOSの検証やサポートなどの負担も大きくなってしまいます。
そこで、NuAns Neo [Reloaded]はグーグルのスマートフォン「Nexus」シリーズのように、素のままのAndroidで製品を作って互換性を維持。これは、セキュリティーパッチの更新も迅速に行えるというメリットをもたらします。
気になるのは、Windows 10 MobileからOSがAndroidに変わりNuAns Neoの軸がブレてしまっているのでは?という点です。
NuAns Neo [Reloaded]の本体の形状はNuAns Neoと変わらず、これまでのコアとカバーというコンセプトを継承しています。そのため、従来のカバーやフリップケースなどをそのまま利用可能です。また、新しいカバーも発表されました。柔らかい手触りのコルク、デジタル製品との組み合わせが新鮮な児島デニム、ウルトラスエードにテニスラケットのようなパンチング加工を施しグリップ力を高めたもの、表面が全て異なる石を特殊加工で一体成形したストーンの4種類です。
木や本革、そして個性的なカラーなどを含む従来製品と合わせると、これらは単なる着せ替えカバーではなく、その人のライフスタイルに合わせたスマートフォンに作り上げるためのものであると言っても過言ではないでしょう。
さらに、NuAnsが大事にしているライフスタイルの部分では、水濡れに対応する防塵防滴(IP54相当)、そしておサイフケータイに対応しています。新たに指紋認証用のセンサーも搭載しています。防水機能は生活防水程度ですが、突然の雨などで濡れてしまっても大丈夫です。ただし、木や本革素材のカバーを使用する際は水濡れに注意する必要がありそうです。おサイフケータイには、大手キャリアのスマートフォンやフィーチャーフォンで利用していた交通機関の電子マネーなどをそのまま移行できますので、SIMフリースマートフォンに移行しようと思っている方には朗報です。
このようにNuAns Neo [Reloaded]は、NuAns Neoの世界感はそのままにAndroidの使いやすさとおサイフケータイに対応した、まさに”ひと”と”くらし”に寄り添ったスマートフォンだと言えるでしょう。ライフスタイルに合わせた木の温かみや本革やデニム素材の手触りと風合いの変化、そして自分らしさを表現できる個性的なカラーや独特の手触りをもつ石などは、ガジェットに寄りがちなSIMフリースマートフォン市場において、これまでにない層から共感を得られるのではないでしょうか。
最後に主なスペックを紹介します。Wi-Fi規格IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver4.1、USB 3.0対応USB Type-Cコネクタです。また対応する4G LTEの周波数帯も多く、Band 1/3/4/5/7/8/9/12/17/18/19/26/28とあり、国内キャリアが提供する殆どの電波をカバー。ドコモの格安SIM以外を選択しても、問題なく利用できることでしょう。
なお、NuAns Neoは価格が39,800円(税別)から29,800円(税込)に価格改定され、NuAns Neo [Reloaded]とともに、引き続き販売されるとのことでした。
(文・mi2_303)
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